シャプラニールのフェアトレード活動 -クラフトリンク-

シャプラニールは2019年度、長きにわたるフェアトレード活動の歴史の中で、それ以前からの議論も踏まえ、会員総会にてクラフトリンク事業の見直しを行いました。
それに基づき、より取り残されそうな女性たちのエンパワメントを目指した販売商品の選定、卸取引の停止など、事業形態をリニューアルいたしました。シャプラニールに関わる市民の方々と共に、クラフトリンクは再出発します。

She with Shaplaneer, so, Who is SHE?


新生クラフトリンクは、「Who is She」がテーマ。「彼女」とはいったい誰なのか。つくる人、手わたす人、つかう人。「彼女」と「わたし」がより近しくお互いを思いやれる関係をクラフト(手しごと)を通じリンクしていくことを目標に、次のことを行います。

1.現地生産者の情報発信に努めます
生産者や取り巻く環境、また活動による変化などをよりわかりやすく、より親しみやすく身近なものとして伝えます。

2.イベント販売を継続し、仲間をひろげます
クラフトリンクはこれからも市民参加の場所であり続けます。より多くの市民の方々に活動に参加いただくために、新しい制度「クラフトリンクパートナー」がスタートします!詳しくはこちらをご覧ください。また、フェアトレードに関わる団体や企業と連携し、フェアトレードという理念の普及も引き続き進めていきます。

3.オンラインショップをリニューアル
オンラインショップリニューアルし、よりお買い物がしやすいよう支払方法を増やしました。これまで通り、通販ちらしでも、電話、FAX、郵送、メールでのご注文も承ります。

これからのクラフトリンクをぜひ応援いただきますようお願いいたします。


preparedness

クラフトリンク(Craftlink)は、バングラデシュとネパールで、身近にある素材や暮らしに息づく伝統文化を大切にした物づくりを通じ、生産者の生活向上に取り組む国際協力NGOシャプラニールのフェアトレード活動です。

シャプラニールがバングラデシュで農村開発を始めて間もないとき、外で働いて収入を得る機会が限られる女性を対象にした活動(農村開発活動)として、農村の女性たちに現地の特産物であるジュート(黄麻)を活用した手工芸品づくりの研修を行い、生産・販売活動を始めたことがきっかけで始まりました。おそらく日本で最初にフェアトレードに取り組んだ団体といえるでしょう。

本プロジェクトでは、持続的な開発目標(SDGs)の17の目標のうち、以下の解決を目指し活動しています。
SGDsのゴール1SGDsのゴール4SGDsのゴール5SGDsのゴール8SGDsのゴール10SGDsのゴール11SGDsのゴール12SGDsのゴール16SGDsのゴール17


私たちが活動で目指すこと

経済的に厳しい人々が手しごとを通じ安定した収入を得て
自信や尊厳をもって社会とつながること
つくる人と手渡す人、使う人が、
それぞれを想いやる関係を手しごとを通じて作っていくこと


クラフトリンク ーつながる、手しごとのある暮らしー

「クラフトリンク」という名前には“つくる人”と“つかう人”がつながって、地球を笑顔でいっぱいにしたいという願いが込められています。

クラフトリンク

「すべての人が持つ豊かな可能性が開花する社会の実現を目指す」というシャプラニールの活動目的の中において、クラフトリンク活動は、商品を介して商品をつくる生産者(つくる人)、活動に関わる人(手わたす人)と消費者(つかう人)をつなげ、その関係性の構築がよりよい社会を実現することを目指します。

バングラデシュ、ネパールの貧困層の人々は現金の収入源が限られており、稼ぎ手の男性でも不安定な日雇い労働で一家を支えていたり、出稼ぎに出てしまいそのまま家族のもとに戻らなかったりということが起こっています。

クラフトリンクのフェアトレードは、家にいながら、あるいは家の近くで、子育てや家事と両立しながら行える仕事を提供、または一時的にでも手しごとを生業とすることで、生活向上が目指せる人々を支援する活動です。こうした社会的に、地理的に雇用の機会に恵まれない人々へも収入の道を開くことで、より安定した家計を支えることに繋がります。

この収入を得ることで十分に生活がよくなると考えるのではなく、生産者がこの活動で仕事を得ながら、技術を学び、その収入を活かしながら家族をともに支え、より豊かな未来を築く社会の一員として生活ができるよう支援しています。それは雇用創出だけでなく、そうした人々の自信や基本的人権の尊厳の回復、女性の社会的立場の向上といった「取り残されそうな」人々のエンパワメントを目指した活動でもあります。

そして日本国内においては、シャプラニールの活動に関わる市民が手しごとを通じて、遠く離れた生産者の暮らしぶりを感じ、想いを馳せる橋渡しのような存在を担って欲しいと考えます。 私たちは現地の「取り残されそうな」人々に目を向けると同時に、より多くの市民が国際協力に関心を寄せるきっかけを創出していきます。


クラフトリンクの3つの指針

Sheブランドイメージ

わたしたちは、以下の指針に基づきフェアトレード活動を行っています。

1.手しごとをなりわいとすることで生活向上につながる、より厳しい状況にある人々に目を向ける。

2.日本の市民や消費者に徹底して現地の生産者を取り巻く社会状況や生産者の暮らしを伝える。
日本をはじめとする市民の自発的参加のひろがりを促し、主に消費行動に関わる問題意識を啓発し、生産者と使い手の間のより良い関係性を築く。

3.現地生産者の生活向上という共通の目的のもとパートナー生産団体と連携、協働し活動する。

 

わたしたちが「物づくり」で大切にしていること

クラフトリンクの生産者

生産者が継続的に仕事を続けられるために、以下のことを大切にした物づくりを行っています。

1.伝統と文化を尊重する
南アジアで伝承されている技法や文化を尊重し、生産者の努力を敬い、暮らしぶりを映す物を大切にする。

2.身近にある素材を使う
余計なものはできる限り持ち込まず、生産者の生活に身近な素材を使い、環境にも配慮する。

3.手仕事の良さを生かす
機械では表現できない、手仕事ならではの繊細さ、暖かさ、ユニークさが生きるデザインを行う。

クラフトリンク活動指針
クラフトリンク活動の歴史


これまでの成果とSDGsへの貢献

重点分野のひとつ「子どもの権利を守る」取り組みが具体的にSDGsのどの部分の達成に貢献しているのか、該当するゴールとターゲットとその達成度を測るために設定された指標に照らし合わせました。

SGDsのゴール8「生きがいも経済成長も」該当ゴール 8
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

ターゲット 8.5
2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成す。

指標 8.5.2
失業率(性別、年齢、障害者別)

どのような貢献をしているのか
2013-2017年の平均仕入額は153,683US$=16,751,447円(US$1=109円)であった。そのうち人件費が3割、フルタイムで働く生産者の月額給与を9,000円と仮定して試算すると、約51人の継続的な雇用を創出したことになる。> 生産者の暮らしの変化

関連資料
・会報南の風287号 特集:シャプラニールの活動から見るSDGs
・外務省公式サイト  日本のSDGグローバル指標の進捗状況について


お買い物で国際協力しませんか

シャプラニールは、皆さまからのご寄付やボランティアに支えられ、1972年より独立間もないバングラデシュの農村での活動から始まり、そして現在はネパールへも活動を広げ、現地の声を聞き対話を重ねながら支援から「誰も取り残さない」活動を続けることができています。

これからもこの活動を続けるには、皆さまの継続的なご支援が不可欠です。生産者が継続的に仕事を続けられるために、社会の一員となり生活することを支援するこの活動を、ぜひ一緒に支えてくださいませんか。継続的なお買い物はご支援となり、活動の原動力となっています。

フェアトレード商品のご購入以外にも、ご支援の方法はいくつかあります。ご寄付(今回のみ、月々)、物品のご寄付、事務所ボランティアなどがあります。あなたにあったご支援の方法でどうかシャプラニールを支えて下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

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