バングラデシュの家事使用人として働く少女への支援

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バングラデシュやネパールには成長・発達、保護、参加といった基本的権利を享受できない子どもたちが多く存在します。シャプラニールは子どもの権利の中でも成長を阻害する「児童労働」と、健全な発達や社会参加に欠かせない「教育」について、とりわけ行政やNGOの支援から取り残された子どもたちや地域を対象とした活動を行っています。

本プロジェクトでは、持続的な開発目標(SDGs)の17の目標(ゴール)のうち以下の解決を目指し、活動しています。
SGDsのゴール1SGDsのゴール4SGDsのゴール8SGDsのゴール10SGDsのゴール16SGDsのゴール17

私たちが活動で目指すこと

バングラデシュで家事使用人として働く少女が減ること


バングラデシュ統計局の報告では、現在バングラデシュには家事使用人として働く少女が33万人いるとされています。彼女たちは、閉ざされた室内で働くことを強いられることから、悲惨な状況下におり、教育の機会、子どもの権利を奪われています。

シャプラニールは、バングラデシュにヘルプセンターを設け、基本的な読み書きや家事の仕方、生活改善に必要な知識の習得を支援し、将来ほかの職業に就くことができるように技術訓練を行っている。また、家事使用人として働くことが当たり前となっている慣習から、雇い主への家庭訪問と地域住民への「児童労働」が与える影響等の意識啓発を行うことにより、少女たちを取り巻く人々の行動変化を促していきます。

こうした少女たちへの支援活動に加え、少女たちの現状を広くバングラデシュ社会に訴えて行く事業も行っています。問題意識を同じくするNGOや国際機関との協働、政策決定者に対する働きかけ、マスメディアなどを通じた企業や市民の巻き込みを目指しています。

また、貧困を理由に(家族を助けるため)少女たちが都市部へ出稼ぎに行くことを止めるため、農村部においてはラジオを通して、少女たちを送り出す親に向けた児童労働に関する啓発番組を放送しています。リスナーからは「ラジオを聞いて娘を家事使用人として働きに出すことを辞めた」等反響もありました。2018年には、駐在員帰国報告会「ラジオで変える、バングラデシュの少女の未来」を行いました。開催レポートはこちらをご覧ください。

児童労働削減に向けたシャプラニールの取り組みはこちら


目標を実現するために取り組んでいること

少女たちへの取り組み

domestic_servant_02支援センターを運営し、ベンガル語や英語などの読み書き、計算などの基礎的な内容を学べる機会を提供しています。また、思春期の身体の変化や性暴力をいかに防ぐかを学ぶ性教育や身の回りを清潔に保ち病気を防ぐ衛生教育など生活向上に必要な教育を提供するほか、縫製やアイロンかけなどの技術研修、絵や歌・踊りなどを楽しむレクリエーション、運動会や文化祭などを実施しています。

 

行政への取り組み

domestic_servant_03住民に対してリーダーシップ研修など行い、行政へ働きかける能力の向上を目指します。
また、行政機関への定期的訪問、住民と郡や村などの行政関係者とのワークショップに取り組みます。

 

雇い主や親への取り組み

domestic_servant_04雇い主への家庭訪問を継続して行います。雇い主や親に対し、子どもの権利に関するワークショップを開催します。

 

地域社会への取り組み

domestic_servant_05他のNGO、企業および地域住民より寄付を募り、支援センターが地域によって運営できるように働きかけます。メディアや地方自治体などとともに、家事使用人として働く少女に関するワークショップを開催します。

 

バングラデシュ社会に対する取り組み

domestic_servant_06家事使用人として働く少女に関するシンポジウムを開催することで、NGO、国際機関、各省庁とのネットワーク構築を行います。また、新聞やテレビなどメディア掲載や広告を出稿し、家事使用人に関する問題意識を広めていきます。

 

NGO × 企業・団体との協働

domestic_servant_06さまざまな企業や団体から、ご寄付での支援、物品寄付「ステナイ生活」での支援、現地の事業への直接支援などでご協力をいただき、事業を進めてきました。CSR活動にご興味ある方・お問い合わせはこちらをご覧ください。

連携実績例:
・三菱商事株式会社 コンピューター・グラフィックス・デザイン研修
・株式会社ボンマックス 「WORK4 BANGLA(ワークフォーバングラ)」プロジェクト



これまでの成果とSDGsへの貢献

重点分野のひとつ「子どもの権利を守る」取り組みが具体的にSDGsのどの部分の達成に貢献しているのか、該当するゴールとターゲットとその達成度を測るために設定された指標に照らし合わせました。

SGDsのゴール8「生きがいも経済成長も」該当ゴール 8
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

ターゲット 8.7
強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終わらせるための迅速で効果的措置の実施、最も劣悪な形態の児童就労の禁止・撲滅を保障する。2025年までに少年兵の徴募や利用を含むあらゆる形態の児童就労を撲滅する。

どのような貢献をしているのか
家事使用人として働く少女たちが通う支援センターを運営する地域のうち、比較的長く活動を続けているアジンプール(2009年~)地区では、8~18歳の少女の数が146人(2016年) ⇒125人(2017年)と減少した。

関連資料
・会報南の風287号 特集:シャプラニールの活動から見るSDGs
・外務省公式サイト  日本のSDGグローバル指標の進捗状況について

パートナー団体紹介

団体名Phulki(フルキ)
地域ダッカ市内3つの地区
活動期間2019年4月~2021年3月(予定)
年間予算約630万円(2019 年度)
裨益者数約1,000 人(少女320 人、雇い主・保護者・地域の代表680 人)
団体概要働く少女たちが学び、遊ぶことのできるセンターを運営。法律で雇用が原則禁じられている14 歳未満の少女は学校教育への編入を促し、14歳以上の少女へは、将来他の職業に就くことができるように技術訓練を行っている。雇用主、保護者、地域住民が子どもの権利を守るよう働きかけを強化する。

困難な状況にある女性たちとその子どもたちの生活向上を目的に、1991 年に設立された現地NGO。縫製工場で働く女性のための工場内託児所や、スラム内での託児・幼児教育などを通して低所得層の働く女性たちを支援してきたほか、子どもたち自身が周囲の子どもに学んだことを伝えていくChild to Child アプローチによるスラムの衛生改善などを行っている。
社会への政策提言を重視し、企業にも積極的に働きかけた結果、ナイキなどバングラデシュ内に工場をもつ多国籍企業の多くが託児施設を設けることに同意した。
代表をはじめスタッフのほとんどが女性。シャプラニールを含め、多くの国際ドナーとパートナーシップで事業を進めており、専門的で質の高い活動が多い。

現地活動ルポ


ご支援のお願い

シャプラニールは、皆さまからのご寄付やボランティアに支えられ、1972年より独立間もないバングラデシュの農村での活動から始まり、そして現在はネパールへも活動を広げ、現地の声を聞き対話を重ねながら支援から「誰も取り残さない」活動を続けることができています。

これからもこの活動を続けるには、皆さまの継続的なご支援が不可欠です。子どもたちが適切な教育を受け、社会の一員となり生活することを支援するこの活動を、ぜひ一緒に支えるてくださいませんか。

ご支援の方法はいくつかあります。ご寄付(今回のみ、月々)、物品のご寄付など、ご都合のよいあなたのご支援で支えて下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

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