南アジアについて

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バングラデシュ、ネパール、インドを含む南アジア地域は世界人口のおよそ5分の1を占め、その日の食べ物を得るのに苦労する1日1ドル未満の生活を送る貧困の40%、5億人とも言われる世界最大の貧困人口を抱えています。

このような状況で生活する人々は、水、衛生設備、基本的な保健サービスなどが受けられず、健康や栄養面で危険にさらされています。

また、貧しさから学校へ通えない子どもたちも多く、社会的に疎外されてしまったり、次世代に渡って貧困を再生産する状況を作り出したりしています。

近年は急速な都市化や経済発展に伴う貧富の差の拡大にともなって、支援から「取り残された人々」の存在が表面化しています。

 

バングラデシュ

バングラデシュは、1971年にパキスタンから独立した国です。日本の約4割(北海道と九州四国を合わせたくらい)の面積に約1億6千万人あまりが住む世界有数の人口過密国です。

季節は雨期と乾期に分かれ、雨期には国土の半分近くが水に覆われます。それは高低差がなく、国土全体に流れる河川が影響するものですが、緑豊かなこの土地には洪水によって運ばれてくる非常に肥沃な土のおかげもあり稲作が栄えています。しかし、毎年起こる雨季の洪水などの自然災害によって人々が経済的に苦しい状態に陥ることもあります。

近年は縫製品の輸出増加などにより経済成長が進んでいますが、社会的な格差が存在するため今でも貧困問題は深刻です。都市化が進む一方で、人口の約7割が農村地帯で伝統的な生活を営んでいます。最も深刻なのは村人たちの生活の問題で、農民でありながら自分の持つ土地だけでは生活できない土地無し農民が、農村人口の6割もいると言われています。

首都ダッカには親元を離れて路上で生活する子ども(ストリートチルドレン)が数十万人以上いると言われています。物売りやゴミ拾い、荷物運びなどの肉体労働で生計を立てている子どもたちは、不当に低い賃金で働かされたり、不衛生な環境で病気にかかったりとさまざまな困難や危険にさらされています。

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基本情報

国名/首都:
バングラデシュ人民共和国 / ダッカ
面積:14万7,000km2
人口:1億6,555万人(2018/19年度、バングラデシュ統計局)
言語:ベンガル語(公用語)
GDP:1人あたり 1,698ドル(2018年、世界銀行)
主要産業:農業、衣料品・縫製品産業、水産業、ジュート加工業
成人識字率:72.9%(2017年、バングラデシュ統計局)

 

ネパール

ネパールは、インド亜大陸の北に位置し、北はヒマラヤ山脈を隔ててチベットに面し、東西南の三面はインドと境を接しています。北海道の約1.8倍ほどの面積に約2,870万人が暮らしています。

季節は雨期と乾期に分かれ、地形は北部の山岳地帯、中部の丘陵地帯、南部のタライ平野に三分されています。識字率や平均寿命、一人あたりの GNP(国民総生産)など、数字的にも世界の最貧国の一つです。

就業人口の約7割が農業に従事する農業国ですが、かんがい率が低いため、農業は天候に左右されやすく、収量率はそれほど高くありません。そして、農村部では現金収入の機会が限られるため、都市部やインド、中東などの諸外国、近年ではヨーロッパや日本への海外出稼ぎも増加しており、若者の流出により農村部は高齢化、過疎化し社会的問題となっています。

民族には、インド・アーリア系、チベット、モンゴル系が存在し、複雑な多民族国家となっており、インド同様にかつてカースト制度が存在し、法律上はすでに廃止されていますが、人々の意識、暮らしの中に慣習はまだ残っています。

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基本情報

国名/首都:ネパール連邦民主共和国 / カトマンズ
面積:14万7000km2
人口:2,870万人(2018年、アジア開発銀行)
言語:ネパール語、50以上からなる民族の言語
GDP::1人あたり 1,034ドル(2018/2019年度、ネパール財務省)
主要産業:農業、貿易・卸売り業、交通・通信業、観光
識字率:65.9%(2011年,国勢調査)