取り残された問題

ネパールでは5-17歳の子どものうち110万人が児童労働に従事しています。
事業地であるマクワンプール郡マナハリ村は、
児童労働の送り出し地域、かつ受け入れ地域となっており、
児童保護の制度が機能していません。

ネパールでは5-17歳の子どものうち
110万人が児童労働に従事しています。

事業地であるマクワンプール郡マナハリ村は、
児童労働の送り出し地域、
かつ受け入れ地域となっており、
児童保護の制度が機能していません

WHY?

問題の裏側 

ネパールでは5-17歳の子どものうち110万人(約6人に1人)が児童労働に従事していると言われ(*1)、世界的に見ても児童労働が多い国です。 ネパール政府は、2025年までに児童労働を撲滅することを目標に掲げていますが、児童労働をなくすための制度が現場で十分に機能しておらず、未だに多くの子どもたちが働いているという現状があります。

事業地であるマクワンプール郡マナハリ村は、首都へつながる高速道路に面していることから、都市部へ働きに出る子どもが多く、また、他の地域から仕事を求めてくる子どもも多い“児童労働の送り出し地域、受け入れ地域”となっています。けれども、このような状況に対して、この地域では、児童保護の制度が機能しておらず、児童労働削減の取り組みも行われていません。

*1:ネパール児童労働報告書(国際労働機関(ILO)/ネパール中央統計局)

シャプラニールの取り組み

シャプラニールは、2011年~2014年にカトマンズ盆地内で
レストランで働く子どもを削減するための事業を実施し、
その経験から都市で働く子どもの大部分は地方部から来ており、
児童労働の送り出し地域である地方部での予防事業が必要なことがわかりました。

これらの経験、課題を踏まえ、シャプラニールは事業地において、
行政に対し児童法に基づいた児童保護権利政策の制定支援や、
地域住民と協働で地域で児童労働を減らすための活動に取り組みます。

行政への取り組み

法的、政策的に持続性の高い取り組みができるよう、行政に対し、児童法に基づいた児童保護権利政策の制定支援を行います。さらに定期的に児童労働を監視(モニタリング)する方法や児童労働を削減のための予算確保等を規定する児童労働撲滅行動計画の策定支援を行います。この行動計画に基づいて、行政が関係者と協力して、モニタリングが実施できるような枠組みの整備支援も行います。

行政への取り組み

児童労働に陥る可能性の高い子どもたち/働く子どもたちへの取り組み

今後児童労働に従事する可能性が高い、またはすでに児童労働に従事している子どもたちへ個別支援を行います。個別支援の内容は、子どもたちへの教育支援(学用品提供、学費支援)や保護者への生活改善支援(農業技術支援、農器具/種子の提供、アルコール依存症者へのカウンセリング)等を想定しています。子どもたちの児童労働への従事を防止するために、中長期的な支援としてこの取り組みは必要なアプローチとなります。

児童労働に陥る可能性の高い子どもたち/働く子どもたちへの取り組み

地域住民への取り組み

地域で活発に社会活動を行っている集落開発委員会および子どもクラブを通じて、子どもの権利・保護に関する知識について地域住民へ啓発活動を行います。児童労働の現状を表す4コマ漫画の作成、コミュニティラジオでの情報発信等を実施し、保護者、子どもへ広く普及します。

地域住民への取り組み

活動の様子

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企業・団体との協働

さまざまな企業や団体からの寄付、物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などでご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についてのお問い合わせはこちらをご覧ください。

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物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などで
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プロジェクト詳細

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そして活動をともに進めているパートナー団体についてご覧いただけます。

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あなたにできることが、必ずあります。

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