支援センターに通える日を楽しみにする少女、その他プロジェクト進捗

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日本でもCOVID-19の感染がなかなか収束せず、不安定な日々が続きますが、みなさまの継続的なご支援のおかげで、シャプラニールはバングラデシュとネパールでの活動を粘り強く続けることができています。あらためて感謝申し上げます。誠にありがとうございます。

さて、8月末時点でのバングラデシュ国内の現状や、各プロジェクトの進捗状況をご報告いたします。

感染拡大が止まらない、バングラデシュの現状

バングラデシュのCOVID-19の感染者数は、8月末時点で30万人に達し、死者数は4,000人を越えています。政府は5月末に外出禁止令を解除していますが、感染者増加の傾向は続いており、社会にさまざまな大きな影響を与えています。 110万人の若者が職を失い、今年の失業率は20.5%となることが予測されています(国際労働機関、アジア開発銀行調査)。また、3月より全国の学校が休校となっていますが、再開の目途は未だに立っておらず、教育を受けられていない子ども達の将来が大きく影響されることが懸念されています。

シャプラニールはこれまでに、こうした現地の状況を受け、各地域で食糧配布等の緊急救援活動の他、現行プロジェクトを止めないように、今、支援が必要な人々を対象に活動を続けています。

◆ 現行プロジェクトの状況

・家事使用人として働く少女の支援

首都ダッカ市内で運営してきた支援センターは3月から閉鎖していましたが、8月より限定的に開所し、感染予防対策を徹底しながら一部の少女を受け入れるようにしました。主に14歳以上のフルタイムで働く少女を対象に技術研修を実施しています。これまで行ってきた基礎教育の授業等はしばらく延期としていますが、パートナー団体Phulkiのスタッフが宿題を届け勉強のフォローアップを行っています。 この支援活動の概要はこちらをご覧ください。


宿題を受け取る少女

【コラム】支援センターの先生や友達に会いたい
ロックダウンになってから、少女たちとは電話でコミュニケーションを取り、生活の相談、困りごとなどを聞いています。今回、住み込みで働くラベヤさん(仮名)にお話を聞きました。ロックダウン中は、雇用主の子どもが全員家にいるため仕事は増えているといいます。支援センターに行きたくなったり、友達を懐かしく思っていると、安全に支援センターに通える日を心待ちにしています。


ブロックプリントで模様付けをしている様子(支援センター閉所前に撮影)

ラベヤさん(仮名)は、長いこと家事使用人として働くお姉さんに連れられ支援センターに来ました。初めは誰とも話したくかったけど、通っているうちに苦手だった勉強も楽しくなってきて(村では4年生まで学校に通っていた)、友達もできました。

支援センターでは技術研修が受けられます。 ラベヤさんが得意とするのはブロックプリント(木彫りのはんこで模様付けをする技法)と絞り染め。今では学んだ技術を活かして雇用主や近所の人のスカーフに絞り染めをして、お金を稼げるようになりました。6月には縫製やスカーフの絞り染めで1,100タカ(約1,300円)の収入につながっています。「両親はこれをとても喜んでくれているし、私自身も将来何かができるという自信につながりました。 」と話してくれました。

・先住民の子どもたちの文化教育支援、中洲における児童教育支援

現在上記の活動は終了していますが、学校が再開された後に各地域(ディナジプール県・ノルシンディ県)で新しい教育支援事業を行えるよう、体制を整えています。 この支援活動の概要 は、文化教育支援児童教育支援 をご覧ください。

・バングラデシュのサイクロンが多い地域での防災支援 

活動地のバゲルハット県でも外出禁止令が適用されていたため、災害管理委員会の定例会議等、集会が実施できない状況が続きましたが、6月からは少人数でフィジカルディスタンスを保ちながら、徐々に会議を再開し、各災害管理委員会の年間防災計画づくりを進めています。

また、5月にサイクロン・アンファン(※)が上陸した際には、各地域の災害管理委員会が互いに連携し避難誘導をした結果、多くの地域住民がタイムリーに避難することができ、避難先でもできる限りの感染予防対策をとることができました。今後も新型コロナウイルス感染症の影響下で起こり得る災害に備え、感染予防対策を徹底しながら活動を実施していく予定です。 この支援活動の概要 はこちらをご覧ください。

<現状報告>
5月20日にバングラデシュ南部を襲ったサイクロンアンファンについて(※)

家屋や農地等の浸水や損壊の被害を受けた地域住民を対象に、生活再建の支援を別途実施しています。被害の大きかったクルナ県コイラ郡およびバゲルハット県ショロンコラ郡にて、対象地域での事業経験と土地勘のあるパートナー団体JJS(ジェイ・ジェイ・エス)を通じて7月より活動を開始しています。自分たちの力で生活再建に向かえるよう、食糧や水を確保するための支援や家畜へのワクチン接種、簡易家屋資材の支援等を行っています。これまでの緊急救援活動の報告はこちらをご覧ください。

海外活動グループ バングラデシュ事業担当 峯

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