児童労働連続講座第三回レポート:サプライチェーンの児童労働

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こんにちは。広報インターンの辻です。

11月10日に第三回児童労働連続講座を開催しました。
黒田かをりさん(一般財団法人CSOネットワーク 事務局長・理事)と和田征樹(株式会社エナジェティックグリーン 代表)をお招きし、「サプライチェーンの児童労働」というテーマで、児童労働をもう少し広く、「人権、労働問題」として捉えて、お二人にお話しを頂きました。

イギリスには『英国現代奴隷法』というものがあります。
人身取引、強制労働、借金のかたによる労働(債務労働)などが現代の奴隷制にあたります。
企業は毎年「奴隷と人身取引に関する声明」を作成し、HPトップページに目立つようにリンクを貼らなくてはなりません。
声明を出していない場合、裁判所からの民事差止命令や無制限の罰金を命ぜられたり、メディアやNGOから激しい批判を受けたりすることがあるようです。

また、アメリカでは2016年2月オバマ元大統領が『米国貿易円滑化及び権利行使に関する法律』に署名しました。
米国労働省のウェブサイトに児童労働や強制労働を行っている製品と国のリストが掲載されており、児童労働や強制労働によって生産された製品が使用されている場合、米国への輸出ができなくなることになります。

こうしたなか、日本には、海外から人を”実習生”として受け入れる『外国人技能実習制度』というものがあります。
彼らは「日本は時給が高く、お金を稼げるらしい」という情報を頼りに、ブローカーを通じて日本に来ます。
工場などで働くことになるのですが、長時間労働や7日以上の勤務、また、保証金の徴収、パスポートの没収などが実際に行われているそうです。

私が印象的だったのは、彼らが日本の生活を支えているという事実です。
何時でもどこでも何でも手に入る時代ですが、これはどこでどうやってだれが作っているのかを考えることが必要だと感じました。

良いものを安く買いたいという消費者の思いが、児童労働を含む強制労働を生み出す可能性があります。
NPO/NGOにはそれを社会に周知させる役割があり、そうすることで個人の意識が変わり、企業や社会を変えていくという和田さんからのメッセージを受け取りました。

搾取のない社会を作っていくためには、まずは世論形成が必要です。シャプラニールがバングラデシュで児童労働削減のために行っている活動(家事使用人として働く少女への支援)も同じです。子どもが働くことが当たり前の社会で「児童労働はいけないことだ」と訴えていくことで、社会を変えていかなければなりません。

実例を交えてお話いただきました

実例を交えてお話いただきました

連続講座は残り2回となりました。

次回、11月24日(金)開催の第4回目の講座では、片田聡さん(三菱商事株式会社 関西支社 生活産業第二部長兼海外タイヤチームリーダー/三菱商事 前ダッカ所長)をお招きし、菅原伸忠(シャプラニール ダッカ事務所長)と「NGOと企業の協働の可能性」についてお話しします。
NGO関係者、学生はもちろんのこと、企業の方々にもぜひ参加していただきたい内容です。既に多くの方にお申し込みいただいていますが、若干お席に余裕がありますので、参加希望の方はこちらのフォームよりお申込下さい。

▼シャプラニールと三菱商事についてはこちらをご覧ください。
コンピューターグラフィック研修のその後
【バングラデシュ駐在員ブログ】瓢箪から駒が出るか?

そして最終回、12月9日(土)開催の第5回目の講座では、藤﨑文子(シャプラニール 事務局次長)と、ダッカ事務所職員のアティカ・ビンテ・バキ(シャプラニールダッカ事務所 アドボカシー・オフィサー 、当日はSkypeにて参加)が登壇し、バングラデシュで家事使用人として働く少女支援の事例から、「隠れた児童労働」についてお話いたします。こちらもまだお席に空きがありますが、満席となり次第締め切りとさせていただきますので、お早目にお申し込みください。

▼児童労働連続講座詳細・お申込みは以下のページをご覧ください。
https://www.shaplaneer.org/caravan17/

▼第二回連続講座の様子はこちら
https://www.shaplaneer.org/blog/tokyo-office/171031_course02/

皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております!

広報インターン 辻

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