【バングラデシュ駐在員ブログ】瓢箪から駒が出るか?

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この1月1日から、10代半ばくらいの少女たちを主な対象としたコンピューターグラフィクス研修を開始しました。バングラデシュのディナジプール県、バゲルハット県、ノルシンディ県出身の少女に加え、かつてダッカでストリートチルドレンとして生活していた少女を含めた計10名の少女たちがダッカに集い、将来のグラフィックスデザイナーとしての第1歩を踏み出しました。

ゼロからコンピューターグラフィクスデザインの基本を学んでいます

ゼロからコンピューターグラフィクスデザインの基本を学んでいます

この研修は1バッチあたり10人/3ヶ月間で、これを8バッチ行う予定です。つまり、2年間かけて80人の少女たちが研修を受講する予定で、この少女たちはその最初の10人です。とりあえず一ヶ月間経ったところで様子を見に行ったところ、みんな実にイキイキと研修に臨んでいました。

自分たちで作ったデザインを見せてくれました。

「こんなチャンスをもらえるなんて夢みたいです」と自分で作ったデザインを見せてくれました

バングラデシュはまだまだ産業基盤が弱く十分な雇用もないため、特に地方の、かつ女性が仕事を見つけるのは簡単なことではありません。しかし、デザイン分野の仕事にITを活用すれば、近隣の企業だけでなく遠方の都市部からでも仕事を受注することができ、雇用創出につながることが期待できます。

このアイデアは三菱商事バングラデシュ前支社長さんの発案によるもので、同社のCSR事業として社内提案してくださいました。これを後任の西川支社長が引き継がれ、全面的なサポートをしてくださっています。そしてこのアイデアに共感し、協力を申し出てくれたのがコンピューターグラフィクスを生業とする現地企業代表のアリフ氏(1枚め写真の3名の男性の中央)。将来のグラフィックスデザイナーの育成、願わくば起業家としての育成に役立てるならと、研修会場の提供だけでなく、機材や講師給与なども一部持ち出しで協力してれています。シャプラニールは、パートナー団体とともに受講者の選定、ロジ面や生活面のフォロー、地方に帰郷後のサポート等を担っています。

この日のお題は名刺作り

この日のお題は名刺作り

写真の少女は、過去にこのブログにも登場したハシナ。かつて路上生活をしていた少女で、シャプラニールとはもう10年以上の付き合いになります。今は自分が支援を受けた現地NGOの職員として働いていますが、「これで所属団体のパンフレットや名刺が作れるようになります!」と大喜びでした。

研修後は各パートナー団体の事務所に必要なソフトウェアをインストールしたPCを設置する予定で、アリフさんが遠隔操作で受講後のサポートや簡単な業務の斡旋をしてくれることになっています。もちろん、少女たちが得た技術を収入につなげていくのは簡単なことではありませんが、ゆくゆくは地方部にいながらネットを介して都市部や、もしかして海外からも受注できるようになっちゃったりしたら面白いですねぇ、と西川さんやアリフさんと一緒にわくわくしています。

さて、始まったばかりのこの事業、今後どう発展していくか乞うご期待!です。

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