取り残された問題

ネパール南部に広がる平野部では、
毎年雨期に大雨による洪水被害が絶えません。
農村部は行政やNGOの支援も入っていない
防災対策が不十分な地域が多くあります。

ネパール南部に広がる平野部では、
毎年雨期に大雨による
洪水被害が絶えません。

農村部は行政や
NGOの支援も入っていない
防災対策が不十分な
地域が多くあります。

WHY?

問題の裏側 

ネパールは標高が高く、世界一標高差がある国としても知られています。ネパール南部に広がる平野部では、ほぼ毎年雨期の大雨による洪水被害が絶えません。活動地のモラン郡は、洪水に襲われた場合、家屋や家畜、農作物などに広範囲にわたって甚大な被害が生じます。ネパールでは防災、災害発生時の対応の仕組みとして、地域ごとに「災害管理委員会」の設置が義務づけられていますが、農村部ではその活動内容が不十分で機能していないことが少なくありません。

シャプラニールの取り組み

洪水リスク軽減のためのインフラ整備だけでなく
河川流域のコミュニティ・行政の防災力を高めるために、住民の意識を高め、
自ら防災活動に取り組むよう促します。
また、水資源を活用し、コミュニティの生計向上にも繋げます。

洪水リスク軽減のためのインフラ整備だけでなく河川流域のコミュニティ・行政の防災力を高めるために、住民の意識を高め、自ら防災活動に取り組むよう促します。また、水資源を活用し、コミュニティの生計向上にも繋げます。

住民への取り組み

コミュニティの災害管理委員会を中心に、洪水発生に備えた緊急連絡網の整備やインフラ設備の維持管理の仕組みをつくるための支援を実施。学校やコミュニティでの避難訓練やラジオ放送、路上劇等、住民の防災意識を高める啓発活動も行います。また、農業を生業とする住民に対して農業研修を行い効果的な農法を伝えることで生計向上を図ります。

行政への取り組み

行政関係者を対象としたワークショップや研修、先行事業地の河川での視察を行うことで、行政の防災能力強化をめざします。また日本から防災・減災の専門家を定期的に派遣し、日本の技術の移転や活用も行いながら、ネパールの地方行政や市民からなる防災組織とともに持続可能で安全でかつ強靭な地域づくりに取り組みます。

地域への取り組み

洪水を防ぐために川の幅を広げる工事や土堤の設置、蛇籠(じゃかご)による護岸工事を行います。また、水資源を活用できるよう農地に水を流すかんがい設備、生活用水に使うための湧水施設などを設置します。

これまでの成果

コミュニティの災害管理委員会が結成され、自主的に会議を開いたり、堤防の維持管理のための資金を集めたり、活発に活動しています。

(2023年度)

活動の様子

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企業・団体との協働

さまざまな企業や団体からの寄付、物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などでご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についてのお問い合わせはこちらをご覧ください。

さまざまな企業や団体からの寄付、
物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などで
ご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についての
お問い合わせはこちらをご覧ください。

プロジェクト詳細

プロジェクト名称気候変動による水害リスクに強いコミュニティづくり
活動期間2023年5月~2026年4月
活動地域ネパール、コシ州モラン郡ウルラバリ市
裨益者数約4,000人(間接裨益者含む)
パートナー団体RRN
1993年に設立。農村部貧困層(特に女性、農民、土地なし、その他弱い立場に立たされた人々)の生活改善を目的として、経済的・社会的なエンパワメントの機会を提供。

あなたにできることが、必ずあります。

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