取り残された問題
バングラデシュはサイクロンが引き起こす高潮や洪水で
度々甚大な被害を受けています。
災害発生直後は世界中の国際NGOが緊急救援のため駆けつけますが、
多くのNGOが復興を待たず撤退しているのが現状です。
バングラデシュは
サイクロンが引き起こす
高潮や洪水で度々甚大な
被害を受けています。
災害発生直後は世界中の国際NGOが
緊急救援のため駆けつけますが、
多くのNGOが復興を待たず
撤退しているのが現状です。
問題の裏側
バングラデシュは国全体が海面よりやや高い平らな土地であるため、サイクロン(熱帯低気圧)が引き起こす高潮や洪水により大きな被害を受けやすい国です。シャプラニールは2010年からサイクロン防災に取り組んできました。活動の中で、地方行政や地域コミュニティの防災の取り組みにジェンダーの視点が含まれておらず、被災時に女性や少女がトイレに行きづらい、遠くへ水汲みに行かなくてはいけないなど、心身への負担が集中しているという課題が見えてきました。
シャプラニールの取り組み
サイサイクロン常襲地域であるクルナ県コイラ郡で、
行政やコミュニティが行う防災の取り組みにジェンダーの視点が活かされるように、
研修や啓発イベント、防災訓練等を実施するとともに、
被害を受けやすい地域の避難道路やトイレ等の設備を整えます。
サイクロン常襲地域であるクルナ県コイラ郡で、行政やコミュニティが行う防災の取り組みにジェンダーの視点が活かされるように、研修や啓発イベント、防災訓練等を実施するとともに、被害を受けやすい地域の避難道路やトイレ等の設備を整えます。
住民への取り組み
被災時のジェンダーの課題やそれを事前にどう改善するかについて考える啓発活動を村レベルで行います。災害発生時に避難しやすく、発災後も少しでも安全な環境で過ごせるように、サイクロン被害を受けやすい地域で、井戸のかさ上げ、トイレの設置等を行います。

行政への取り組み
県、郡、ユニオンレベルの災害管理委員会に対し、定期会議の開催支援の他、ジェンダーに関する研修や、ジェンダーの視点を取り入れた防災の計画作成などの支援を行います。

地域社会への取り組み
地域の市民社会組織にジェンダーと防災に関する研修を実施するとともに、定期的に合同会議や住民に向けたイベントを行い、防災におけるジェンダーの視点の重要性を地域社会に広めていきます。

これまでの成果
浸水しないようにかさ上げしたトイレを18基作ったことにより約500世帯が洪水時でも自宅近くでトイレを利用できるようになりました。
(2024年度)
サイクロンシェルターへの避難路の整備で2200世帯がより安全に避難ができるようになりました。
(2025年度)
地域の防災関係者の約半数(事業開始前5%)がジェンダーに配慮した防災の取り組みを開始しました
(2025年度)
活動の様子
photo gallery
家事使用人として働く少女(写真はコロナ前に撮影) 実態調査のために雇用主宅を訪問する現地スタッフ 支援センターで学ぶ少女たち
video
report
サイクロンが多い地域での地域防災支援
企業・団体との協働
さまざまな企業や団体からの寄付、物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などでご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についてのお問い合わせはこちらをご覧ください。
さまざまな企業や団体からの寄付、
物品寄付「ステナイ生活」の支援、
現地の事業への直接支援などで
ご協力をいただいています。
企業のSDGs、CSR活動についての
お問い合わせはこちらをご覧ください。
プロジェクト詳細
プロジェクト正式名称 | ジェンダー視点でサイクロンから生命と暮らしを守る、地域防災プロジェクト |
活動期間 | 2024年5月〜2026年4月 |
活動地域 | クルナ県コイラ郡ドッキンベドカシユニオン、コイラショドルユニオン |
裨益者数 | 約12,000人(間接裨益者含める) |
パートナー団体 | JJS(ジェイ・ジェイ・エス) 1985年設立。バングラデシュ南西部のクルナ県を中心に活動する現地NGO。社会的な差別を受けている人々や経済的な貧困層への支援を行う。 |
あなたにできることが、必ずあります。
あなたにできることが
必ずあります。
「誰も取り残さない社会」、その実現へ。
シャプラニールと一緒に、アクションを起こしませんか。
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アクションを起こしませんか。


シャプラニールの支援活動一覧
1. 子どもの明日を守る活動
2. 災害に強い地域をつくる活動
3.社会からの孤立を防ぐ活動
4.市民どうしのつながりを促す活動