福島県いわき市にて災害復旧ボランティアツアーにきています。
最終日は、いわき市平豊間地区へ。「みんなでいわき!」で何度もお世話になっている志賀さんに、東日本大震災の体験と復興について伺いました。

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志賀さんのご自宅前には、高くそびえ立つ堤防が設置されました。堤防は海岸沿いに建設され、住宅側から海を見ることはできません。その手前には防風林が植えられています。

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2011年3月11日の発災同時、迫り来る津波を見ながら必死に隣のビルへ垂直避難をしたそうです。すでに30cm程水が来てたため着の身着のまま逃げました。家に止めていた2tトラックも乗用車もひっくり返り、工場も水没。清掃や復旧作業にはボランティアの手を借りて半年以上かかりました。水もない、ガスもない、電気もない街で運良く浸水をま逃れた軽トラを借りて、コンビニまで買い出しをして避難所の人たちと分けて食べたそうです。「日が過ぎるとお風呂も入りたくなる、だから近くの流れてきたバスタブにお湯を入れて簡易風呂を作ったんだよ」と、話してくれました。

支援を待つより周りの人々と協力して困りごとを解決してきた、志賀さん。この生まれ育った土地でその後も周辺地域や行政と共同して、復興活動を続けてきました。自然と共に暮らしきたが、あんな津波は初めての体験だったと言います。「昔はあの辺りまで砂浜があった(500m位先を指して)」と長く住んできた人だけが分かる海の変化も教えてくれました。

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被災した方にお話を伺うと、まさか自分が被災するとは思わなかった、と言います。もちろん想定外の事態もありますが、日頃の備えや知識を得ることで有事の行動が変わってきます。自分事としてとらえ、地域の特性や取り組みを知り、「守ることのできる命は守る」ことが大切だと改めて感じました。


ボランティアツアー実施レポート
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