11/21(木)に「福島県いわき市で1日からできる復旧ボランティア」の1日目を終了しました。平日でも3名の方々にお集まりいただきました。本当にありがとうございます。2名の方は今回災害復旧ボランティアは初めて参加されるとのことでした。

▼ 人海戦術がカギ!=ボランティアのチームワーク
さて、今日はお宅の主な作業は、庭に流れ込んでしまった、ワラや木などの清掃を行いました。
いわき市災害ボランティアセンターでは受付をし、オリエンテーションを受け、作業内容確認をし(ニーズとのマッチング)、8人チームで作業をするお宅に向かいました。

こちらのお宅へのボランティア派遣は今回が初めてだそうです。床上1メートル浸水の家屋清掃は最終段階の乾燥(家屋の運び出し、床下の泥かきだしは終了に近い)する段階だとうかがいました。天気は晴天。乾燥にはぴったりの一日でした。ただこのような典型的ないわきの冬の日は、山から吹きおろしてくる冷たい乾いた風が体感温度を下げています。作業中は暑くて上着を脱いでしまいますが、作業を止めると汗が冷えとても寒く感じます。どれだけ体を冷やさずに、また日射病にならないようこまめな水分補給と1時間に15~20分の休憩を取って無理なく作業するかも、ボランティア作業にとっては重要な課題です。

今回の作業では、川の決壊によって田んぼにあったワラ(稲は狩り取った後に脱穀され、残りは粉砕されます。そして田んぼに敷くと微生物の餌になるそうです。)が流れてきてしまい、広いお宅のはけ下に溜まってしまっていました。

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少しずつでも着実に…人がいれば片付きます!

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手前が流れ着いたワラ、奥が土のう袋の山

 

こちらのお宅では家の中はほとんど片付いたようですが、毎日少しずつ床下の乾いた土出しも行っているそうです。土のう袋に入れた土はとても重く、床下から床上まで持ち上げるのは、ご高齢の方には難しいことがあります。発災直後から行われている家財の運び出しもそうです。ボランティアがグループで活動をすればすぐに完了する(例えば畳、ピアノ、大型電化製品を運び出す等)こともたくさんあります。

▼ これから期待されること
私たちが「みんなでいわきボランティアツアー」を実施した2週間前に比べ、各地での呼びかけによりボランティアが集まり、被災者からのボランティア要請ニーズは少なくなっているとはいえ、これからまたニーズ件数が増えることも予想されています。理由としては、例えば、①現在り災証明(発行はおおよそ50%はされているそうです)を待ってから(公費でリフォーム、取り壊しをせざる得ない、等の判断ができない方もいます)判断をしたい場合、➁家屋の乾燥を待ってから屋内清掃を完了させたい場合、または③まだボランティア要請の内容(泥のかきだし以外にも要請があれば清掃や仮置き場までの家財の運搬等)がしっかりと周知されていない、等です。本当に寒くなる前に、年を越す前に、どうにかしてできることは行いたいというのが災害ボランティアセンターの想いです。

現地の声が動画になりました!
ただ一環して言えるのは、ボランティアはいつでも受け入れられるということです!いわき市社会福祉協議会から「ボランティアの呼びかけメッセージ動画<コチラ>」も配信されています。ぜひ現地の声を聞いてください!ボランティア参加した方への特典として、7カ所のお風呂屋さん(中には温泉も!)を無料で使用できるようになっています。使用方法はボラセンに来た時に確認できます。

現在も避難所には多くの方が暮らしています。1階浸水して生活の基盤を失っても(キッチン、お風呂、リビングなど)2階で生活をしている在宅避難者(実数の把握はとても難しい)もいます。こうした方々を支えるために、多くの市民団体や企業、行政スタッフが総出で活動を続けています。ぜひみなさんの力を貸してください!シャプラニールでは、今週末(11/22,23,24,25)もボランティアの受け入れを行っています。「何かしたい方」ぜひあなたの力を貸してくください!どうぞよろしくお願いします!!!

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寄付で活動を応援する

 

▼ シャプラニールの活動について
今回の宿泊はご厚意で間借りさせていただいています。また布団屋さんより温かい寝具も届きました。たくさんの皆さまに活動を支えていただいています。東京事務所でも出発前に、お声がけやご寄付をいただきました。温かいご協力をいただいていますこと、大変感謝いたします。またいわき市で活動にご参加されている/これから加わるボランティアの皆さんにも最後まで体調を壊すことなく、無理のない活動となるようシャプラニールでも全面バックアップを行います!5日間どうぞよろしくお願いします!

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シャプラチームで「がんばっぺ!いわき」

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宿泊先にお布団が届きました

▼ 番外編
こうした復旧作業が行われている中で、被災者をさまざまな「心のけケア」が支えています。避難所となっている学校でに通う子どもたちが思いっきり体を動かせるための遠足企画、支援物資を取りに来られない方のための直接宅配支援(下平窪支援ベース)、炊き出し等があります。また自衛隊が廃棄家財の仮置き場となっている運動病や空き地から家財の運び出しも行っていました。

dav

山積みとなっていたが現在はもうほとんど何もない状態に