明日への希望につながった緊急食糧救援

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COVID-19の感染拡大を抑えるため、ネパール政府は2020年3月24日から7月22日までロックダウン(外出禁止令)を施行、また、同様の措置が8月以降も地方自治体単位で取られています。カトマンズ盆地内3郡では、2020年9月25日現在で車両規制や映画館や教育機関等の営業停止の措置が継続しています。このロックダウンはネパールの観光、交通業界に悪影響を及ぼし、人々の給料は激減しました。特に労働者の多くを占める、日雇い労働者が最も打撃を受けました。また、約700万人の子どもが学校に行くことができていません。COVID-19は子どもたちにストレス、緊張を強いています。

物資を受け取るビマルさん親子

物資を受け取るビマルさん親子

このような中で、私たちはパートナー団体CWINとともに、普段から無料子ども電話相談を行っているカトマンズを含む全国6郡で279世帯(女子228名、男子273名)への物資配布を行いました。配布対象は子どもや妊産婦がいて経済状況が厳しい家庭や、子どもだけで生活しているストリートチルドレンなどで、地方自治体と連携しながら選定し、米、豆、油、塩、砂糖、石けんなどを配布しました。

物資を受け取ったビマルさん(仮名、11歳)は平野部の不可触民カースト(今でも根強く残るカーストの考え方の最下層)出身で元々生活は苦しいものでした。父親を交通事故で亡くしてからは母親が家事使用人の仕事をしている家の庭にテントを張って母親と2人で暮らしながら、頑張って公立学校に通っていました。しかし、ロックダウンが長期化する中で母親は仕事に出ることができず、他の収入もなかったためこの母子家庭は困窮に陥ってしまいました。命をつなぐ救援物資を受け取ったビマルさん親子のほっとした表情が印象的でした。

今回の物資配布は厳しい状況に置かれた子どもや家庭にその時に必要なものを届けるだけでなく、わずかながらでも、希望をもたらすことができたと思います。

当初、タオルなどの生活用品も届けていたがロックダウンが長期化する中で数種類の食料品に絞って「量」を提供するようにした。

当初、タオルなどの生活用品も届けていたがロックダウンが長期化する中で数種類の食料品に絞って「量」を提供するようにした。

スリジャナ・シュレスタ
ネパール事務所 プログラムオフィサー

この情報は2020年9月時点です。会報290号に掲載しています。(2020年12月発行)


その他の緊急救援活動の支援活動報告はこちらをご覧ください。 詳細

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