新型コロナウィルスの感染拡大に関するシャプラニールの活動状況について(5/2現在)

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日頃よりシャプラニールの活動へ温かいご支援をいただきましてありがとうございます。

まず初めに、この度の新型コロナウイルス感染症により、亡くなられた方々またそのご家族の皆さまに謹んでお悔み申し上げますとともに、罹患された方やそのご家族・関係者の皆さまには深くお見舞い申し上げます。そして、この状況の中で日々現場で闘っている医療従事者やそのほか人々の生活を支える仕事に携わるエッセンシャルワーカーの皆さまに心から敬意と感謝を申し上げます。

現在、シャプラニール全職員は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策として在宅勤務で、現地パートナー団体と日々の事業をなんとか進めています。活動地のバングラデシュ、ネパールでは政府からの要請で外出禁止やロックダウンの方針が取られ、厳しい状況に置かれる人々が多くいるのが現状です。そんな中、シャプラニールでは現地パートナー団体の緊急救援活動の支援も同時に実施しています。

5月2日時点のシャプラニールの活動地の状況を以下の通りに報告します。


◆バングラデシュの活動
バングラデシュでは3月26日より外出禁止令が発出されており、不要不急の外出ができない状況です。公共交通機関は運休、民間の事務所も閉鎖されています。5月2日時点で外出禁止は5月5日までとなっていますが、今後も延長される可能性が高くなっています。

家事使用人として働く少女の支援活動
事業の活動地である首都ダッカでは、感染者数が最も多く、3月中旬から人の集まりを制限するなど早めの段階で対応がとられています。家事使用人の少女達が通う支援センターは3月17日より閉鎖されています。パートナー団体Phulkiのスタッフは在宅勤務、または自宅待機をしています。今回、ロックダウンが続き多くの人が家にいる状況で、雇用主とのトラブルが発生するリスクが高まっています。事業スタッフは、電話で少女達に個別に連絡し、状況確認を行っています。少女達からは、「雇い主が家にいるので家事が増えている」、「早く外に出たい」、といった声があがってきていますが、現時点でトラブルが発生しているという情報はありません。

先住民の子どもたちの文化教育支援
事業地のディナジプール県では7名の感染者が出ています(4月14日情報)。これまで活動を実施してきたコミュニティでは日雇いの労働者も多く、政府による外出禁止令の影響で仕事がなくなり、食料を確保することが困難となっています。地方行政による物資配布が行われており、対象地域の122世帯がすでに食料等を受け取っています。パートナー団体GBKは独自で緊急救援活動を開始しており、地方行政の管理下で食糧配布の支援を行っています。

中洲における児童教育支援
事業地のノルシンディ県でも上記と同じような問題が発生しており、地方行政が物資配布を行っています。パートナー団体PAPRIは一旦活動を停止しており、状況を見て緊急救援活動の実施について検討しています。

バングラデシュのサイクロンが多い地域での防災支援 
パートナー団体JJSは、活動地域であるバゲルハット県とその隣接地域であるクルナ県を対象に、コロナウィルスによる人々の生活への影響等の状況把握を行うため電話での調査を行いました。 対象となった8つの郡では、2,474名が外出の自粛をしており、5名が感染しているとの情報がありました。また、電話での情報収集を行った結果、収入が大幅に減り、衛生用品が購入できず、行政からの支援もまともに受け取れていない人々が多くいることが分かりました。これを受けてJJSは生活に支障が出ている人々への資金・物資配布等の支援開始についての検討を行っています。また、手洗い等、衛生に関する情報の発信を行っており、すでに36,600名に電話で情報を伝えています。

◆ネパールの活動

ネパールでも3月24日より外出禁止令が発出されており、不要不急の外出ができない状況です。5月2日時点で外出禁止は5月7日までとなっていますが、今後も延長される可能性が高くなっています。

洪水が多い地域での防災支援 
2020年2月よりラクタニ川における新たな事業が始まりました。3月に入り下流域の堤防の建設なども進められていましたが、3月24日より始まったネパール全土における外出禁止令の影響により、その作業も中断されています。現地パートナー団体RRNは同事業において在宅勤務体制でできる範囲での業務を続けている他、事業地域マディ市において生活困窮者向けの緊急援助に取り組んでいます。

◆クラフトリンクのパートナー生産団体の状況

政府の対策によりロックダウンが国内で実施されており、生産者の生活にも影響が出てきています。例えば、これまで工房や地域の作業センターに集まり仕事をしていた生産者は在宅待機になっています。パートナー生産団体は、各国からの発注を受け、生産者の仕事の確保をして安心させたいが、感染症拡大に繋がらないように、どのような安全な方法で生産者に仕事を提供できるのかなど、状況が改善された後に滞りなく勤務ができるように準備を行っています。
また現在、国際線や港も閉鎖されており、海外輸出はできません。このような状況が続けば生産者だけでなく多くの生産者をかかえるパートナー団体の存続も懸念されます。苦しい局面ですが、現地パートナー団体と連絡を継続的に取り合い、これからの適切な商品発注時期や予想されるリスクなどを相談し、持続的な運営ができように進めていきます。

通販サイト「craftlink」では、販売を継続しています。これまでもご注文をいただきましてありがとうございます。この局面以降も事業の継続ができるよう、「お買い物」で応援いただければ幸いです。

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◆緊急救援活動の進捗

現在も、政府からの要請で外出禁止やロックダウンが続いていており、食料や生活用品を販売する店舗以外は閉鎖され、交通機関もストップしており、日雇い労働者など、仕事を失った人々の困窮した状況が日々伝えられています。また、正確な情報が伝わらないことにより、人々は適切な予防措置がとれず、不安の中で生活を強いられる状況が生まれています。シャプラニールは、社会全体のこうした状況を受けて、以下のような支援活動を実施しており、あわせて緊急救援募金の受付も行っています。

【ネパールの貧困世帯への食料支援】
洪水防災事業を実施している地域において、貧困世帯への物資配布を行いました。この事業は現地パートナー団体RRNを通じ、地方自治体管理下で警察、赤十字が指導して行われているもので、シャプラニールは資金を支援する形をとっています。5月1日時点の報告では、第一回、第二回合わせて合計587世帯、2237名へ食料(米、豆、油、塩など)の配布を完了しています。

▼この取り組みは現地のコミュニティFM(Swadesh FM)でも取材されました。
「RRNとシャプラニールは生活困窮者への食料配布のために50万ルピーの支援を行った。」
emerjencyspportmadi

【FMラジオを通じた適切な情報発信】
World Association of Community Radio Broadcasters(AMARC)は、アジア太平洋州にてFMラジオ放送(コミュニティラジオ)を通じた、新型コロナウイルス対策に関する適切な情報を発信するキャンペーンを実施しており、シャプラニールは活動地のバングラデシュ、ネパールでの事業に協力しています。AMARCは、5月2日時点までに、独自のキャンペーン「AMARC Asia-Pacific Campaign COMMUNITY RADIOS Against COVID19 」の公式ウェブサイトを立ち上げ、新型コロナウイルスに関する信頼できる情報とその情報、公共サービスに関する放送用の台本などを提供しています。パートナー関係のあるコミュニティラジオ局はそれを元に情報を発信に取り組んでいます。キャンペーンには13ヵ国50局のコミュニティラジオが参加し、100万人のリスナーへ情報を届けることができる見込みです。

>>>「緊急救援活動の特設サイト」はこちらをご覧ください。

 

東京事務所について
シャプラニールでは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大リスクの高まりを受け、事業の継続とすべての職員やその家族、ボランティアや関係者の皆さまの感染リスクの低減や安全を確保するため、東京事務所を閉鎖しています。それに伴い、職員の在宅勤務、ボランティア受け入れの一時停止などの措置を継続しています。

在宅勤務の実施とボランティア受け入れの一時停止
通常業務を在宅で進めておりますが、発送作業を伴う業務などは一時停止や通常より若干の遅れていますこと、迷惑をおかけしております。事務所への訪問についても現在はお断りしています。皆さまにはさまざまな場面でこの臨時の勤務体制についてご理解いただきましてありがとうございます。ご不便をおかけしておりますが、事情をお含みの上、なにとぞご寛恕のほどお願いいたします。
>「緊急事態宣言発令に伴なう東京事務所運営方針について」はこちらをご覧ください。

郵送物の受け取りについて
全スタッフが在宅勤務となっているため現在、事務所も閉鎖しています。そのため、郵送物の受け取りが難しく、郵送の送付を一時停止をお願いしております。発送物や申込み対応に関するご案内は以下をご覧ください。受け取りの再開まで今しばらくお待ちいただきますようにお願いいたします。

「ステナイ生活の一部の物品の受付を一時停止、7月から再開 ※本、CD、DVD、ゲーム、家電のみ受付中」
> https://www.shaplaneer.org/news/information/200402_sutenai/


最後に、日頃よりシャプラニールをさまざまな形で応援、ご支援いただきまして感謝申し上げます。これまで通りの活動が突然できなくなり、これまで以上にシャプラニールの活動を支えてくださっている皆さまの力の大きさを感じております。たくさんの心配のお言葉も頂戴しております。こういう時だからこそ、お声がけいただき励まされております。

これまでのようなコミュニケーションが取れなく社会との繋がりが隔たれたと感じてしまうこと、不安の中で生活しなければならないことなど、日々状況が変わる中でこれからの事業をどうしたら続けていけるのか試行錯誤しながら現地の事業を進めています。さらなる厳しい生活を強いられている方が世界に多くおり、シャプラニールにできることは責任をもって事業を進めていくことです。皆さまと一緒に乗り越えられるよう、情報の共有はこれからも続けてまいります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。皆さまもこのような時期ですが、ご自愛してお過ごしください。

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