【職員インタビュー】事務局長 小松豊明

0

こんにちは。海外活動グループインターンの辻です。

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

インターンブログでは、シャプラニール職員インタビューを掲載していきます。

「シャプラニールの職員はどんなことをしているのか?」「どんな人がいるのか?」などなど、初めての方はもちろん、普段シャプラニールに関わっていただいている方々にも読み応えのある内容にしていきたいと思います。

特に、これから国際協力の道に進もう、と思っている人には手がかりになるのではないでしょうか。

初回は事務局長の小松さんにお話を聞きました。

いつも笑顔でおだやかな小松さんですが、インタビューでは国際協力に対する熱い思いを聞くことができました。


【これまでの経歴】

学生時代にバックパッカーでインドに渡ったことが国際協力に関心を持つきっかけ。インドの状況を目の当たりにし、「日本の常識は通用しない」と衝撃を受けました。

辻 :今までの経歴を教えてください。

小松:北海道大学水産学部を卒業後、函館の北海道国際交流センターで5年ほど働いていました。国際交流センターで働くうちに、自分も外に出て活動したいと思うようになり、東京の大学院で修士号を取得しました。修了後の就職活動中にJANICが主催するNGO就職ガイダンスに参加した際、講師からシャプラニールの紹介があり、応募した結果採用されました。

辻 :大学で国際協力に興味を持つようになったきっかけは何ですか?

小松:将来を漠然と考える中で、「日本で一生を終えるのはおもしろくないな。いろんなところに行ってみたい。いろんなことを知りたい」と思っていました。決定的な出来事は、大学4年の春休みにバックパッカーでインドに長期旅行に行ったこと。その時に「こんな世界があるんだ。日本の常識は通用しない」と衝撃を受け、日本の中にだけいてはダメだと思いました。

辻:シャプラニール入職後の経歴について教えてください。

小松:入職後はクラフトリンク担当(当時は手工芸品部門)として約2年間働きました。ちなみに入職当時は藤﨑さんがチーフで勝井さんは同期でした。その後、ネパール事務所長として約4年間駐在し、帰国後の2006年からはクラフトリンクのチーフを5年ほど務めました。2011年に東日本大震災が発生し、シャプラニールで緊急救援を実施することが決定。海外で緊急救援の経験があるということで、私とあと2名が福島入りし、約1年半福島に駐在しました。福島から戻ってきてからは国内活動グループのチーフを2年間経験し、それからは事務局長を務めています。

辻 :事務局長になってから再度ネパールに駐在されましたよね?

小松:イレギュラーな判断ですが、約1年間ネパール事務所長としてネパールに滞在しました。ネパール大地震の復興支援や、新たなプロジェクトの立ち上げなどが重なったことから、経験のある人が行くべきという判断になりました。

丁寧に話をしてくださいました!

丁寧に話をしてくださいました!

【駐在員として働くこと】

ネパールでは突然予定が変更になることが日常茶飯事。寛容な社会だとポジティブにとらえています。

辻 :ネパール事務所長の具体的業務や日本で働くことの違いはありますか?

小松:事務所長の仕事はマネジメントなので、東京での業務とそれ程変わりません。相手にする人が日本人か外国人かの違いが大きいと思います。ネパールは突然物事が決まるんですよ。重要な会議の通知が前日に来ることも。予定が突然変更になることは日常茶飯事で、時間の管理が難しいです。逆に言えば、ネパールはそれが許される寛容な社会だとポジティブにとらえています。プロジェクト立ち上げの調査の場合、日本だったら数カ月前から緻密な計画を立てる必要がありますが、ネパールはその場でこの後どうするか判断していきます。きちきちしなくてもなんとかなるというか。日本人ならいい加減だと思うかもしれませんが、日本はきちきちとすることの弊害が出ているように思うんです。

あとは、現場に近いので東京で働くよりも、受益者から直接話を聞く機会が多いです。「こういう風に感じているんだ。役に立っているんだな」と日々感じられることが醍醐味だと思っています。

辻 :日本がきちきちし過ぎているという考えに共感します。アメリカ留学時にアルバイトしていた本屋のマネージャーの人は、休憩時間には絶対顧客対応をしないと決めていて、当時の私は対応してあげればいいのにと思っていました。でも帰国後、就職してお客様第一で対応していたら自分の生活が全く成り立たなくなってしまって。もう少し自分本位でいいかもと思いました。

小松:日本は顧客の権利は尊重されても、サービスを提供する側の権利はないがしろにされがち。顧客第一という考え方があまりに強過ぎると感じています。問題が発生すると誰かが謝らないと解決しない。責任を追及されて、自殺者が出てしまったりする社会は問題ではないでしょうか。その点ネパールだと、食事に虫やごみが入っていても誰も謝らないんです。それもどうかと思いますが…。ある程度の許容も必要だと思います。

【私生活】

辻 :次に私生活について教えてください。趣味はありますか?

小松:地元でおやじバンドをしています。私はドラム担当で、月1回練習して、ライブもたまにしています。あとは、北海道出身なのでスキーが好きです。東京に出てきてからはなかなか行けないですが、年1回は家族で行くようにしています。

【今後の目標】

シャプラニールは今年で45周年を迎え、節目の時期。日本国内での貧困問題にも携わる可能性を突き詰めていきたい。

辻 :最後に、今後の目標を教えてください。

小松:シャプラニールは今年で45周年を迎え、岐路に立っていると感じます。NGO団体数も増え、NGOに限らず途上国の貧困削減に取り組むアクターも増えてきている中、NGOの存在意義は何かという問いを突き付けられています。NGOは変わっていかなければならない時期だと思います。5年後は50周年を迎え、シャプラニールの進む道を見定めないといけないと感じています。具体的な話をすると、シャプラニールは現在、海外の貧困問題を取り扱っていますが、日本の貧困問題も深刻化しています。海外で積み重ねてきた経験を活かして、日本の貧困問題の関わり方も考えていきたいと考えます。中期ビジョンでもそのようにうたっているので突き詰めていきたい。

辻 ありがとうございました。


 

国際協力に長い間携わってきた小松さんですが、国内の問題も自分事としてとらえていることが印象的でした。

次回は事務局次長の藤﨑さんへのインタビューを掲載予定です。

お楽しみに^^

 

海外活動グループインターン 辻

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someone

コメント

CAPTCHA