二十歳までキムチすら食べたことのなかった私にとって、赴任直後は口に入れるものすべてが異次元の辛さ。食事の度にヒーヒー言ってました。

それでも毎日食事を作ってくれているハワアパ(「アパ」は「何々さん」、の意。女性に対して使います)は一切容赦なし。「バングラ料理は辛くなければ美味しくない!あなたもバングラに来たんだから早く慣れなさい!」という愛情あふれるお言葉。

これはもう慣れるしかないと覚悟を決め、スパルタ教育を受け続けること2ヶ月。その甲斐あってだいぶ慣れてきました。最近は辛味がないとちょっと物足りなく感じたり。ハワアパは「私のトレーニングのお陰ね」なんて言っています。はい。仰るとおりです。

と、いうことで今回は「隣の晩ご飯」ならぬ「事務所の昼ご飯」の様子をお伝えしてみます。

ダッカ事務所のお昼休みは13時から14時まで。事務所のキッチンで料理を作ってもらい、毎日スタッフ一同がテーブルを囲んでお昼ご飯を頂きます。こんな感じです。

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ご存知の方も多いと思いますが、バングラでは手で食べるのが作法。ただ左手はトイレで使うので「不浄」とされています。なので使うのは右手だけ。

さて、この日の献立はこんな感じ。

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 ご飯と野菜の炒めものとトルカリー(カレー)、ダールスープというのが基本セット。そこに画面中央のレブ(レモン)やカチャ・モリチ(生の唐辛子)がつくことが多いです。え?生の唐辛子を何に使うのか?それはもちろん、生でかじるんです。さすがにこればっかりは私もまだ真似できません。

この日の炒め物は「Lausck(ラウシャック)」と言う野菜でした。茎の部分はシャキシャキしてて山菜みたいな歯応え。

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今日のトルカリはお魚さん。「Kaski Mach(カスキ・マーチ)」と言うそうです。なんだかシラスみたいですね。ちなみに「Mach(マーチ)」はベンガル語で「魚」の意。日によってこれが鳥だったり牛だったりヤギだったりします。ヤギは高価な食材なのでほとんど出ないですが。

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そしてダールスープ。ダール豆を使って作ります。日本でいうところの味噌汁でしょうか。飲み会あとのラーメンのように、食事のシメにはなくてはならないものです。

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これがダッカ事務所での昼食風景。毎日こんな感じでお昼ごはんを頂いています。

ちなみにこの日のご飯はあまり辛くなかったです。・・・って「辛くなかった」なんて言葉がでるとは。我ながら驚き。

環境は人を変えるものなんですねえ。実感。