「バングラデシュの家事使用人として働く少女への支援」では、政府による行動規制が解除されたことを受け、2022年3月から家事使用人の少女達の受け入れを通常通り再開しています。COVID-19の影響で息抜きをする機会が減ってしまった少女たちにとって、センターに通えることはとても喜ばしいことです。

仕事を忘れ、スポーツ大会で楽しい時間を

2月~3月には、3センターの地区でスポーツ大会を実施し、少女たちが子どもらしく過ごせる場を提供しました。例年は屋外で3センターの少女達が集まり、様々な競技が行われていましたが、今年は感染予防対策を取りながら3センターそれぞれの地区で一回ずつ、ソーシャルディスタンスを確保しながら屋内で実施しました。

アランバーグセンター39名、ジョノタハウジングセンターで21名、ショバンバーグセンターで39名の少女が参加し、楽しい1日を過ごしました。大会では保健衛生をテーマとしたゲーム、紙細工・染め物やお絵描きのコンペティション、読み聞かせなどが行われ、最後に記念品が配布されました。この機会に少女たちの雇用主や地域住民を招き、彼女たちが家の中で見せる姿とは異なる側面を知ってもらうことができました。

楽しくゲームに参加する少女たちの様子

参加者からは以下のような声が寄せられました:

・今回初めてこのようなイベントに参加した。とても楽しかったし、記念品をもらえて嬉しかった。(9月に開設したジョノタハウジングセンターに通う少女)

・自分の子どもの幸せそうな笑顔を見ることができて嬉しかった。このような活動を行ってくれていることを、とても好ましく思う。(保護者)


・自分が雇っている少女が賞に選ばれたと聞いて、とても驚いた。(雇用主)


・少女達に話しかけるとはきはきとした回答があり、その生き生きとしている様子に感銘を受けた。(自治会メンバー)

自治会メンバーも協力的に参加

今回各地区で自治会メンバーが積極的に参加しており、最後の記念品贈呈式では自治会メンバーが自ら少女たちに記念品を渡し、スピーチを行いました。事業の意義を理解してもらう機会となり、その後自治会メンバー達は家事使用人の問題を自分事として考えるようになり、事業への協力的な姿勢を見せています。

記念品贈呈式の様子

引き続き、家事使用人の少女たちが子どもらしい時間を享受できるように取り組み、少女たちを取り巻く大人たちの意識変革を促していきます。今後とも活動の応援どうぞよろしくお願いいたします。

海外活動グループ/バングラデシュ事業担当 峯