家事使用人として働く少女を取りまく人々

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mP1000719アジンプールセンターに通う少女たち

(みんな写真を撮るのは大好きですが、いざ並んで撮影となると緊張の面持ち)

 

バングラデシュの首都ダッカで、パートナー団体の現地NGO Phulki(フルキ)と共に家事使用人として働く少女のためのヘルプセンターを3カ所で運営しているシャプラニールですが、私たちは家事使用人として働く少女たちが安心してセンターに通えるよう、その周囲の人たちへの働きかけも並行して行っています。

大きく分けて「地域のみなさん」と「少女たちの雇用主」です。

いくら少女たちが学び、息抜きできる場所があっても「少女たちの雇用主」の許可がなければ通うことができません。また私たちは、シャプラニールとPhulkiが永遠に寄り添うのではなく、「地域のみなさん」の力でのセンター運営を目指しています。最終的にはそんなセンターなど必要がなくなる社会が一番の希望ではありますが、まずは現実的な目標を設定し日々の活動を継続しています。

本日は3か所あるセンターの一つ・アジムプールのセンターに行ってきたときのことを紹介します。

この日は、3カ年計画のプロジェクトが始まってちょうど1年半経過したので、中間評価を実施していました。

 

アジムプールセンターは、公務員向けの集合住宅の中にあり、23名の少女が通っています(2017年10月時点)。この集合住宅の自治会のみなさん(=「地域のみなさん」)と活動を共にしているのですが、センター開設当初、センターの場所を提供してくれるなど好意的なスタートを切り、その後自治会のメンバー改選後も良好な関係が続いています。この日のミーティングでは、活動をぜひ継続していってほしい、という熱い要望をいただきました。家事使用人として働く少女たちの現状について関心を示している証です。一方で、私たちシャプラニールは、関係を継続しつつ、より一層「地域のみなさん」による主体的な取り組みにしていけるよう働きかけていきたいと考えています。

今後、中間評価の総合的な結果を踏まえ、家事使用人の少女たちを取りまく人々への働きかけの方法も次のステージへと入っていきます。

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自治会のみなさんと。
(左から5名が自治会の方々、右側他4名の女性はフルキのスタッフ)

Azim_2真剣な議論が交わされます。
必ずジュースやお茶、お菓子が振る舞われるのがバングラ流。

 

後半は「少女たちの雇用主」のみなさんとミーティング。
この日出会った、ある雇用主が着ていたサロワカミューズ(バングラデシュの民族衣装)は、その人が雇っている家事使用人の少女(18歳)が、自分が買い与えたミシンで制作してくれたものだとか。ヘルプセンターでは14歳以上の少女には家事使用人以外の職業も選べるように縫製研修を提供していますが、そこで身に着けた技術が活かせるようにと、この雇用主は少女にミシンを購入したそうです。少女は近隣の人の衣類の直しなどを受けおってプラスαの収入にしているといいます。彼女の近況はまた別の機会にお伝えできればと思っていますので、お楽しみに。

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雇用主のみなさん。中には、お母さんを亡くしたという17歳の雇用主もいました。
(左から2人目の女性:ミシンを少女に購入した雇用主)

Azim_4家事使用人の少女たちがブロックプリントしたストール(こちらではサロワカミューズと合わせて使用し、オロナと言います)

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家事使用人の少女たちが染めたストール
私もオレンジ色のストールを一つ購入しました。

この活動を応援したいな、と思ってくださったみなさま。こちらからお願いいたします。

<本日のベンガル語>
金曜日:シュックロバール
土曜日:ショニバール
金曜日はイスラム教の休日です。日本が土日休みなのに対し、こちらは金土が基本的な休日。そのため、今回紹介したヘルプセンター運営のための自治会のみなさんとのミーティングはみなさんの仕事が休みの金土に開かれることが多いです。

 

(ダッカ駐在員 猪瀬)

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