シャプラニールでは6月を児童労働反対月間とし、2017年6月3日(土)~21日(水)に全国12カ所で開催される全国キャラバン「羽ばたけ!家事使用人の少女たち」を開催します。バングラデシュ・ダッカ事務所の職員を講師に招き、家事使用人として働く少女たちの現状や少女たちへの必要な支援についてお話しします。(イベント詳細・スケジュールはこちら
このイベントに先立ち、シャプラニールの家事使用人として働く少女たちの支援についてあらためてご紹介します。

今回は、少女たちが生きていく上で学ぶべき保健衛生や性教育の活動について紹介します。

保健衛生
ヘルプセンターでは遊びながら保健衛生を学ぶ時間もあります。この写真の授業では、小学校低学年ぐらいの女の子たちがすごろくで保健について勉強していました。

すごろくのマスひとつひとつに健康に関するルールが書かれています。例えば、トイレに行くときはサンダルを履こう、下痢のときは経口補水液(塩と砂糖を溶かした水)を飲む、のようなことです。

まだ文字が読めない子が多いので、年上のお姉さんが一緒に参加して書かれていることを読みあげてくれます。

公衆衛生すごろくをしている様子

性教育
働く少女たちの多くが女親やきょうだいと離れて生活をしているため、思春期の身体の変化や生理のときの対応を教えてくれる人が身近にいません。

一定の年齢になるとセンターではそういった知識を絵やゲームボードなどを使いながら教えています。性的虐待を防ぐため、「よいタッチ、悪いタッチ(触られることを許していい場合といけない場合)」などについても教えています。

例えば、頭を撫でられるのは許してもいいけれど胸だったらよくないタッチといったように、女の子たちでも抵抗なく受け入れられるような伝え方を工夫しています。

性教育を受けている風景

ヘルプセンターでは簡単な読み書きや計算といった基礎教育を教えていますが、教えているのはそれだけではありません。身体の変化、そして自分の身を守る方法を学んでもらうことで、彼女たちが心も身体も傷つかないよう、自信をもって大人になれるよう育っていってほしいと思っています。

(【センターで出会った少女】自分の夢が描けるようにへ続きます。お楽しみに!)

 

▼全国12カ所で講演!全国キャラバン2017「羽ばたけ!家事使用人の少女たち」開催(6/3-6/21)

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