実践的な防災教育を

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家庭でできる災害への備えを学んでいる女性たち

家庭でできる災害への備えを学んでいる女性たち

私たちがバゲルハット県サウスカリ村(ユニオン)で取り組んでいる「災害リスク軽減のためのコミュニティ開発」で注目していることの一つに、学校があります。

政府はもちろん、多くのNGOも学校における防災教育を最重要課題には位置づけておらず、理論的なことが掲載されている教科書がいくつかあるだけというのが現状です。そこで私たちは、生徒とその家族のサイクロン防災に関する知識や認識を調査した上で、小学校高学年から中学生向けの、教師用のチャートをつけた実践的な防災教育教材を作成しました。2013年度には13の学校で、計6回の課外授業を行うことができました。

これまで13人の教師に研修機会を提供し、約1,500人の生徒が授業を受けほか、生徒有志が中心となった模擬避難訓練の実施や村芝居、ポスターの配布などを通じて約3,500人の村人に、サイクロンに対する知識を広めることができました。

2013年5月には「モハセン」というサイクロンの襲来があった際、非常食と水をもってシェルターへ避難したり、早期警戒情報を近所の人に伝える、災害時要援護者のいる世帯へ注意喚起するなどの適切な行動をとった世帯が、防災教育を受けた生徒のいる148世帯中142世帯だったことが、その後の調査で確認できています。

こうした成果が行政にも知られ、他の学校へも広げて欲しいと言われるようになりました。すでに近隣の10校から教材を使いたいという要望があるなど、活動が広がってきています。私たちの活動は、災害に強い国を作ることに必ずやつながるものと考えています。

モハマド・アニスッジャマン(アシスタント・プログラム・オフィサー)

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