バングラデシュ・パートナー団体GBKの報告から

バングラデシュ北西部で先住民の子どもたちを対象とした教育支援活動「明日も学校に行こう!」事業を一緒に実施しているGBK(Gram Bikash Kendra)から、活動地の状況を知らせる報告(8月16日付け)が届きました。

私たちが活動しているディナジプール県ディナジプールショドル郡にある14のコミュニティのうち、5カ所で被害が報告されています。このあたりは土でできた伝統的家屋が一般的です。土でできた家は水に弱く、氾濫した水が流れ込んだ地域では、どの家も大なり小なりダメージを受けています。全壊家屋は61(70世帯281人)、近所の学校や近くのベンガル人コミュニティに身を寄せるなどしています。

政府(ユニオン役場)によって爆米(ハゼ:米を炒ったもの)が配布されたり、炊き出しもされているようですが、大規模な支援が始まっているという状況ではありません。村につながる道が壊れてしまい、状況を確認するのが難しいところもあります。

食料や清潔な飲み水の不足、それにともなう衛生環境が悪化することも予想されており、今後の対応について検討するためGBKとシャプラニールのダッカ事務所でさらなる情報収集を行っているところです。

藤﨑 文子

<追記事項>
2017年8月22日写真追加。2017年8月13日現在の現地の様子。高速道路が冠水している。
バングラデシュの洪水
バングラデシュの洪水

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関連情報
・ネパールの洪水被害(2017年8月14日)
https://www.shaplaneer.org/blog/secretary-general/170814_nepal/