シャプラバ!

このコーナーではシャプラニールをさまざまな形で支えてくれる皆さまの、
シャプラニールとのかかわりや海外協力への思いなどをご紹介します。


諏訪英子(すわ・えいこ)さん
yuzaka女将/クラフトリンクパートナー

諏訪英子(すわ・えいこ)さん
yuzaka女将/クラフトリンクパートナー

地元・秋田で

地元の秋田県鹿角市でyuzakaという宿を運営しています。30年前に廃業した旅館を購入し、建物の魅力を残しながらリフォームして2019年にオープンしました。yuzakaではサステナブルをテーマに、フェアトレード商品の販売のほか、地元のオーガニック系や自然栽培の農作物を使った料理の提供や、オーガニックコットンのアメニティを用意しています。人が生活すると、どうしても土地にはさまざまな負担がかかってしまいますが、土地のこともしっかりと考えて、むしろ土地を元気にしたいという思いがyuzakaにはあります。

フェアトレードとの出会い

神奈川県逗子市に住んでいたころ、フェアトレード映画祭というものが開催されていてこともあり、映画を見た後に「何か自分にできることはないかな」と思ったのがフェアトレードとの出会いです。その後は逗子フェアトレードの会の活動や、フェアトレードショップの運営に携わりました。

初めて本格的にかかわったフェアトレードの活動は「ずしチョコ」です。逗子市の60周年記念で、小学生に「逗子の未来がこうだったらいいな」という思いを込めて「ずしチョコ」のパッケージをつくってもらいました。また逗子は海が近くにあるため、タイの製造会社とコラボして、天然素材を使用したオリジナルのビーチサンダルの制作にも取り組みました。老若男女問わず多くの人に使ってもらえたのが嬉しかったですね。現在も、この時の経験が大いに生きています。この地元に根差した文化や土壌を生かし、地球にも配慮した場として、yuzakaを運営しています。

これからの期待

シャプラニールの素晴らしい活動や素敵なフェアトレード商品を、もっとたくさんの方に知ってほしいなと思うので、定期的な勉強会の開催や生産者の方とオンラインでお話をする機会もこれからあるといいなと思います。シャプラニールにかかわる皆さん、たまには忙しい日常から抜け出し、ぜひyuzakaへリフレッシュしに来てください!

yuzakaの外観。地元出身のアーティストが宿のデザインに かかわっています

会報「南の風」303号掲載(2024年3月発行)