シャプラバ!

このコーナーではシャプラニールをさまざまな形で支えてくれる皆さまの、
シャプラニールとのかかわりや海外協力への思いなどをご紹介します。


会社員/会員(元ユース・チーム)
富田有紀(とみた・ゆうき)さん

会社員/会員(元ユース・チーム)
富田有紀(とみた・ゆうき)さん

子どものころから国際協力を仕事にできたらとの思いがあり、高校生の時にタイへのスタディツアーに参加しました。地方の資源が生かされずに働き盛りの世代が都市部に出稼ぎに行ってしまう現状やスラムの生活環境に衝撃を受けました。また現地のNGOの方からお話を伺い、そこで暮らす人々が自分たちの力で地域づくりをしていくことの大切さを学びました。そんな折、ユース・チームの夏のフォーラムを発見。これは!と思い地方から参加しました。NGOの事務所を訪問したり、ワークショップで議論したり…とても良い思い出です。

 大学進学後はユースのボランティアとして活動していましたが、NGOの現場を経験したいと思い、休学してタイとバングラデシュへインターンに行きました。学生ながら国際協力に関するさまざまな活動に参画してきたため、今思えば変な自信があったのかもしれません。しかし実際の現場では、自分には技術も経験もなく大きな無力感を覚えました。「自分が変わらなければ」と転機になった出来ごとです。

ふたたびバングラデシュへ

 まずは自分が好きなことで知識・技術をつけようと、国内のまちづくりの会社に就職しました。住民の方とワークショップをする機会も多くあり、ユースでのワークショップ企画の経験がすごく生きたと思っています。その後、青年海外協力隊を経て、現在は開発コンサルタント会社で、途上国での地方計画づくりに関する技術協力の仕事をしています。昨年、念願だったバングラデシュでのプロジェクトに参画することとなり、13年ぶりにバングラデシュに戻って来られました。国相手のプロジェクトとなりますが、シャプラニールが大切にしている“現地の方々と共に”という視点を持ちながら、少しでも良い方向に進めていきたいです。

私にとってシャプラニールやユース・チームは、大切なことをいくつも教えてくれた、母のような存在。これからも、社会課題と向き合う姿勢や現地の方々とのかかわり方など、勉強させてください!

ダッカに開通したメトロと

会報「南の風」302号掲載(2023年12月発行)