今週の金曜日から一泊で出張を予定している。到着早々から連続ストライキと外出禁止令が続き、4月は家を出ることもままならなかったが、4月の民主化運動の後、少しずつ政治が動き出し、治安(マオイスト)の問題も大分良くなってきた。そのお陰で、ネパールに赴任して4ヶ月目にして初めてのカトマンズ盆地脱出となる。と言っても、カトマンズのお隣のカブレという郡に行くだけなんだけど。

今回はシャプラニールの活動地ではなく、ネパールのNGOの活動現場を勉強のために見せてもらうことになっている。カトマンズでも勉強できることはもちろん沢山あるが、ここに居るだけでは農村の様子は判らない。早く外に出てみたいとずっと思っていたが、ようやく実現の運びとなった。

移動は車(レンタカー)になるが、途中少し歩くところもあるらしい。となると荷物を背負える方が良いだろうと考え、バックパックを購入することにした。今日はちょうどカトマンズの街中まで行く用事があったので、帰りに観光客用のゲストハウスやみやげ物屋が集中するタメルに寄ってみる。トレッキング客も多いネパールでは、本格的な登山用品を置いている店も多く、2、3泊ならこれで十分という大きさのものが見つかったのですぐに購入。

事務所に帰って、他に何が必要かスタッフにあれこれ聞いてみた。

「ミネラルウォーターは持って行ったほうがいいんじゃない」

「虫(ダニとか?)にやられたりしないように、薄手の寝袋を持って行ったほうが良いよ」

「あ、蚊帳も持って行ったら?でも蚊取り線香は臭いを嫌う人もいるから止めておいた方が無難かも」

「歩きやすいクツかサンダル持ってる?」

「ノートとペンも入れるんだよ」

みんなとても親身になって考えてくれて、本当に感謝。

時々、仕事で行くんだと自分を戒めなくてはいけないほど、わくわくしてきた。まるで遠足気分。明日の荷造りが楽しみだ。