昨日の昼過ぎ、ネパール政界最大の実力者と言われていたギリジャ・プラサド・コイララ氏が亡くなりました。84歳から86歳まで、報じるメディアによって微妙に年齢が違いますが、高齢であったことは間違いありません。90年の民主化運動の立役者であり、その後91年から2008年までの間、断続的に4回も首相を経験した人でした。しばらくは国中が喪に服すので、大きな動きはないと思いますが、その後のことは誰にも予想がつかないでしょう。
こうした大きな事件と、自分の駐在生活のスタートが重なると、ついつい時代の流れの中で自分のおかれている位置や立場、そして役割というものを考えてしまいます。シャプラニールとの関係でいえば、私がスタッフになったのはシャプラニールが創立20周年を迎えてすぐの頃。初めてバングラデシュに駐在した時は、30日間連続ストライキ(ネパールのバンダと同じ、ゼネストのこと)から始まり、現地スタッフのほとんどが参加したストライキ事件(詳しくはシャプラニールの著書「進化する国際協力NPO」にあります)、2回目の駐在中に法人化。そして今回の駐在とコイララ氏の死。これからのシャプラニール社会の展開には、自分も一人の当事者として関わっていくことになります。しっかりと見つめていかなくては、との思いを今、改めて強く感じています。
さて、今日から3泊4日で農村部へ出張してきます。電波が届かない、あるいはバッテリー切れのため、ブログの更新が止まるかもしれません。その際はご容赦を!