【職員インタビュー】国内活動グループ統括 京井杏奈

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こんにちは。海外活動グループインターンの辻です。

前回の告知とは異なりますが、今回は国内活動グループ統括の京井さんにお話を聞きました。

いつも明るく前向きな京井さんが、国際協力を志したきっかけやその思いを聞くことができました。

【これまでの経歴】

インドネシアでの生活が国際協力を志すきっかけ。学生時代のワークキャンプの経験から、国際協力は「お互いに学ぶこと」だと気がついた。

和栗:これまでの経歴を教えてください。

京井:大学は経済学部でアジア開発経済のゼミに入っていました。教職をとっていたので、そっちのほうが一生懸命やっていたかもしれません。教育の現場、子どもたちに教えていくことに興味がありました。大学卒業後、金融系企業の法人の営業をして、3年目にシャプラニールに転職しました。

和栗:シャプラニールに勤めたきっかけは?

京井:私は小学生のころにインドネシアに住んでいたことがありました。ジャカルタに住んでいたのですが、そこで10歳のときに初めてストリートチルドレンに触れたんです。

空港からの道はすごくきれいで、こんな国に来られてラッキーと子どもながらに思っていました。でも自分の家に近づくにつれて、子どもが車の窓をたたいて、新聞を売ったり花を売ったりしていたんですね。日常的にこういう生活があって、なんなんだこれは、と衝撃を受けました。

そのときは彼らのことを、かわいそうとか助けたいとかは思わなかったんですね。ただ単純にこの子たちはなんでこんなことをしているんだろう、お母さん、お父さんはなにをしているのだろうと疑問を持ちながら2年間を過ごしました。

日本に帰ってきてからは、部活や勉強などが忙しく、そのことは忘れてしまっていました。高校2年生になって、進路を考えたとき、たまたま理数科にいたんですね。理数科の子たちは夢が明確で。例えば、研究者になりたいとか、医者になりたいとか。それに比べて自分には明確な夢がありませんでした。みんな受験するから大学には行こうと思っていたけれど、なんのために大学に行くのかが分かりませんでした。そのときにインドネシアのことを思い出し、彼らはどうしてああいう状況に陥ってしまったのか、なにが起こっているんだろうかということを、大学で勉強したいと思ったんです。

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和栗:その経験とシャプラニールの出会いは?

京井:実はインドネシアの経験が原体験で、そのあとに大学に入ってNGOに出会いました。フィリピンの孤児院の運営をしているNGOで、現地でのボランティアワークキャンプに1ヶ月間参加したんです。私は子どもたちのために何かしたいなと思っていました。でも、できることは限られていて。楽しい思い出をつくることはできるけど、わたしが子どもたちにできることはほとんどありませんでした。むしろ、わたしのほうが彼らから学ぶことが多かったんですね。

例えば、ホームステイ先では、2部屋一緒に電気がつかず、1部屋つけると片方の部屋は電気がつきませんでした。だから夜になると一部屋に家族が集まって、みんなで本を読んだり、話をしたりして生活していました。もちろんお湯も出ないので、太陽が出ている温かい時間にシャワーを浴びます。そんな生活を体験して、日本で過剰に消費している自分の生活に疑問を感じました。

また、孤児院にいる子どもたちは、心が豊かだなと感じることがいっぱいありました。辛い経験をしている子もいたと思います。自分は親のお金で学校に行き、生活をしているのに、親に対して頻繁に連絡をとらなかったり。自分の生活を見直すきっかけにもなりました。

そこで初めて「なにかをあげること」ではなくて、「お互いに学びあうこと」が国際協力だということに気がついたんです。シャプラニールの、一方的な援助ではなく、お互いが学びあうという姿勢に共感し、ここで働きたいと思いました。

【シャプラニールでの仕事】

シャプラニールではファンドレイジングを担当して10年。どんなことも前向きに取り組んできたことで、仕事の幅が広がった。

和栗:シャプラニールに入ってからの経歴を教えてください。

京井:入職してからずっと国内活動グループでファンドレイジングを担当しています。国内活動グループの仕事は、バングラデシュやネパールなどの支援先の国々のことや私たちの活動のことを、より多くの人に知ってもらうことが目的です。また、知ってもらうだけではなくて、相互での学びのきっかけや場づくりのためのイベント、広報物の作成などにも取り組んでいます。なかでもファンドレイジングはすごく難しいと日々感じています。

シャプラニールで働いていると、企業にいたときより関わる人の幅が増えたと思います。同じ業界の人はもちろん、学生から企業の人など本当に様々な人と仕事をします。また、企業で働いていたときはやることが限られていましたが、NGOでは1から10までやります。経験が全くなくてもチラシ作りや講演会の講師をやることがあります。最初はこんなこともやるのかと思いましたね。(笑)

最初は大変ですが、やっていくうちに、自分の得意なことや好きなことにも気づくことができました。自分の仕事の幅が広くなったと思いますし、成長にもつながっています。これはNGOの仕事ならではではないでしょうか。

和栗:いままでに無茶振りされたことありますか?

京井:入職してすぐのころ、現場にいったことがないのに、シャプラバの講師でシャプラニールの活動を紹介をしたことがあって。現場を見たことがないことは自分のなかでプレッシャーで…。

私は文面上では知ってましたが、実際に行って現場を見たのとはやっぱり違うじゃないですか。心配しましたが、当時はそれが普通だったので、洗礼を受けた感じでしたね。無事に終わりましたが。

和栗:シャプラニールで働く上でどんな能力が必要だと思いますか?

京井:いろんな人と関わらなければいけないので、コミュニケーション力は必要ですね。積極的に自分からコミュニケーションをとれるということは大事ですね。

それと、なんでも前向きに取り組む姿勢は大事かな。いろんなことをやらなくてはならないので。失敗してもフォローしてくれる人たちがいるという安心感はあるかもしれません。

【今後の目標】

今後の目標は、より多くの子どもたちに国際協力を知ってもらうこと。そういった場作りをしていきたい。

和栗:京井さんの今後の目標を教えてください。

京井:自分が小さいころにそういう経験をしてきたので、より多くの子どもたちに国際協力のことを伝えていきたいと思っています。例えば、バングラデシュやネパールを訪れる中高生ツアーなどを行うと、中高生は旅行の最初の日と最後の日で本当に変わるんですよ。お湯が出ない中シャワーを浴びたり、村人と触れ合ったり、手でご飯を食べたり、いろんなことを経験していくなかでどんどん変わっていきます。

とても印象的だったのは、移動中に物乞いの人々に囲まれたことがありました。子どもたちは、TVで見たり聞いたりしたことがあると、とそのときはクールに対応していました。

しかし、夜みんなで話しをしていると、子どもたちがそのことで悩んでいて、泣いている子もいて。自分はあのとき物乞いをしていた人に対して何もできなかった、お金をあげることも、はっきり断ることもできずに、無視してしまった、どうすればよかったんだろうと。

初日には絶対そんなこと思わなかっただろうなという子たちが、どんどん変化していきました。その子にとってその経験は当時は辛かったかもしれないけれど、経験したのとしていないのでは違います。その経験はきっとなにかの糧になると思いますし、価値観を形成する上で重要な役割を果たすと思うんです。そういう経験をできる子が増えればいいなと思っています。


小さなときに経験したことが今の活動の糧になっている、それを他の子どもたちにも伝えていきたいという強い思いを感じました。

次回は海外活動グループ菅原さんのインタビューを掲載予定です。

お楽しみに^^

海外活動グループインターン 辻

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