ロヒンギャ難民緊急救援の裏で

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私たちNGOがバングラデシュで緊急救援活動を行う場合、何から始めるべきか。
色々あると思いますが、まず「送金」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

しかし実はあまり知られてはいませんが、バングラデシュでNGOが活動を行うためには、団体登録から活動予算、国際送金に至るまで、全てNGO局と呼ばれる首相府直轄部局から許可を取らねばなりません。それも「プロジェクトごとに」申請と送金許可を得る必要があるのです。

送金許可がない場合、仮に現地の銀行口座に国際送金したとしても、そのお金を受け取ることは不可能です。よって、まず送金許可取得に動くことが非常に重要になります。

送金許可は、その申請書様式の名前から通称「FD」と呼ばれます。通常の社会開発事業ならFD-6、緊急救援はFD-7、といった具合です。制度上、FD-6の取得には45日程度かかるとされています(実際にはもっともっとかかります)。
一方FD-7は、その緊急性から大体24時間以内に取得できるとされていますが、実際は1週間程度です。

今年の春頃にダッカ事務所でロヒンギャ難民に対する緊急救援実施の可能性を検討すべく調査した際、このときバングラデシュ政府は難民支援に非常に消極的で、NGO局からFD-7を得られた団体はほとんどありませんでした。
潮目が変わったのは、8月25日にミャンマーで起きた過激派による警察襲撃事件。
これ以降バングラデシュに流入する難民の数が一気に増加しました。
そして9月中旬頃には、バングラデシュ政府の方針変更の結果か、同国で活動する国際NGOの間で「NGO局がFD-7を出した」という話が広がり始め、続々とFD-7申請をする団体が増えてきました。

現地で得た情報によると、9月25日時点でNGO局長の手元には35もの団体からFD-7が提出され、できるだけ早急に許可を出すため多忙を極めているとのこと。
恐らく9月中には多くの団体にFD-7の承認が降りると見込まれます。
国際送金の時間差を考えると、10月初めには国際NGOの調達した支援物資が本格的に流通し始める予定です。

シャプラニールとしては、既にFD-7を得たパートナーを持つジュマ・ネットというチッタゴン丘陵地帯の住民族を支援する団体を介して支援を開始した他、現地にシャプラニール事務局次長の藤﨑文子を派遣して現地の状況確認を進めており、FD-7を取得した団体と直接パートナーシップを結んで支援活動に乗り出す予定です。
どうか、ロヒンギャ難民支援にご支援をよろしくお願いいたします。

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