

前バングラデシュ事務所長・内山が
全国の皆さまに活動についてお話します。

《 メッセージ 》
家事使用人として働く少女たち、その10年を追う
こんにちは、前バングラデシュ事務所長の内山智子です。2018年より約7年間、バングラデシュに駐在し、この度日本に帰任しました。
今回は、幼いころから働く、家事使用人の少女たちの”今”についてお話しします。事業を通じて少女たちの成長や、彼女たちが働かざるを得ない状況やその背景、社会についてもお伝えします。
近年のバングラデシュは急速な経済成長とっ社会変化の中で、取りこぼされてしまう問題や新たな歪みが生じています。すべての子どもが「子どもらしく」、笑顔で暮らしていける社会をめざし、活動を進めています。
この機会に、皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております。
内山智子(うちやま・ともこ)プロフィール
大学卒業後、民間企業に勤めながらシャプラニールのボランティアや勉強会に参加し、2001年に入職。広報やファンドレイジング担当を経て、バングラデシュへ駐在。その後他団体での国内外の子どもの権利や防災関連事業に関わり、2018年にシャプラニールに戻りバングラデシュ事務所長として2度目の駐在。2025年9月、日本へ帰任。現在はバングラデシュ事業担当。
シャプラニールでは、児童労働削減の取り組みとして、2006年よりバングラデシュ・首都ダッカ市で”家事使用人”として働く少女への支援事業を行っています。他人の家で住み込みで働く少女たちの実態は見えにくく、隠れた児童労働とも呼ばれています。
私たちは、この問題に対して、バングラデシュ社会に向けて啓発活動を継続するとともに、少女たちが読み書きや計算の勉強したり、同年代の少女と過ごせる、「子ども」に戻れる居場所となる、支援センターをパートナー団体と運営してきました。また現在は、センター運営や啓発活動に加え、家事使用人が生み出されないように農村部での活動を行っています。
今回の全国キャラバンでは、バングラデシュに推定30万人以上るといわれている、家事使用人として働く少女についてお話をします。ぜひこの機会に、シャプラニールにかかわりの深い方から、初めて知る方へ、少女たちのストーリーを、直接お会いし現場の声をお伝えできればと思っています。
全国キャラバン2025 開催日程
東京講演を皮切りに、全国で開催を予定しています。随時本特設サイトで最新情報を更新していきます。
※現時点では、各地域での開催は予定しておりますが、お申込み受け付け前となっています。受け付け開始となりましたら、本特設サイト、SNS等にてご案内いたします。今しばらくお待ちください。
◆ 東京講演(10/25)◆
開催日時 | 2025年10月25日(土)14:00~18:00(本講演は16:00~) |
場所 | 《ハイブリット開催》 ①会場:早稲田奉仕園リバティホール(東京都新宿区西早稲田2-3-1)アクセス ②オンライン会場:ZOOM配信。お申込みの方への参加リンクは前日にお送りします。 |
プログラム | 16:00~18:00 本講演「家事使用人の少女たちーその10年を追う」(受付15:30~) ーーー ★特別企画!参加者大募集★ もっと理解したい方におすすめ! 14:15~15:30 ワークショップ「ほうきではなく、本をください」(受付14:00) 内容:ボランティアグループ「シャプラニール劇団」(主催)と一緒に、ぜひこの機会にバングラデシュの少女たちを取り巻く状況を、ロールプレイを通じて体験してみませんか? ※ZOOM配信はありません。ご参加ご希望の方は会場へお越しください。 |
申込締切 | 2025年10月24日(金)正午12時まで ※定員に達した時点で締め切ります |
定員 | ①会場:80名 ②オンライン会場:100名 ※いずれも先着順 |
参加費 | 無料 ※寄付付きチケットあり |

【同時開催!】
バングラデシュの伝統刺しゅう「ノクシカタ」展示・販売会
10月25日(土)13:00-18:30(予定)
会場:早稲田奉仕園内 キリスト教会館ロビー
日頃、なかなかお披露目できなかった大判ノクシカタや雑貨などを展示・販売を予定しています。キャラバン東京企画会場にご参加の際は、ぜひお立ち寄りください。※写真はイメージです。当日の展示・販売内容と異なる場合もあります。
お問い合わせ
認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会
全国キャラバン 担当:高階・長瀬・菅野・日比・東
Email: caravan@shaplaneer.org
TEL: 03-3202-7863(火曜~土曜10:00-18:00 /定休:日曜・月曜・祝日)

隠れた児童労働「家事使用人」の問題
バングラデシュには家事使用人として働く少女たちは、外から目が届かない閉ざされた家の中で仕事をしていることから、暴力や性的虐待を受けたり、最悪の場合、死に至るケースも出ています。学校へ通うことのできない子どもが多く、教育の機会や子どもの権利を奪われています。