シャプラニールの「バングラデシュで家事使用人として働く少女への支援」を紹介する書籍が発売されました。この書籍で紹介している教材を以下よりダウンロードすることができます。

学校の授業やイベントで活用いただくことはもちろん、ぜひ家族やお友達と一緒に児童労働について考えてみてください。
※書籍は別途書店等でお買い求めください。

わたし8歳、 職業、家事使用人。

「わたし8歳、 職業、家事使用人。」

出版社:合同出版
発売日:2018年10月30日
定価:1,512円(税込)
体裁:A5 判、144 ページ
著者:日下部尚徳(著)/特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 藤﨑文子・京井杏奈・藤岡恵美子(執筆協力)

バングラデシュには、「家事使用人」と呼ばれる子どもが42万人います。よその家に住み込み、雇い主やその子どもたちのお世話をします。他人の家の家事をする多くの子が10代の少女たちです。中にはまだ10歳に満たない女の子もいます。
「家の中」で働く女の子たちは、どのような暮らしをしているのでしょうか。なぜ学校にも行かず「家事使用人」になるのでしょうか。
世界にいる1億5200万人の児童労働者のうち、家事使用人として働かなければならない女の子のきびしい現実、直面する問題や課題、私たちに今なにができるのかを紹介します。

▼ こちらから試し読みできます

もくじ(p.1-8)
第1章 家事使用人として働く3人の女の子(p.9-20)
第4章 女の子たちが経験する7つの苦しみ(p.43-56)

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本教材を実践した方の声が各地より届いています

教員のみなさんより、実践レポート

2019年11月2日にJICA東京で開催された「SDGs教材おためしセミナー」にて「わたし8歳,職業,家事使用人。」の教材を知りました。学校の地理の授業でSDGsを取り入れているため、この教材をもとに授業を行いました。この教材はロールプレイやフォトランゲージを通し、生徒に思考させる場が多く設定されています。私が授業で目指したのは、本教材の中の幼い子どもたちの「理想の状況」を考え、どのような行動をすれば理想の状況になり、そのために今の状況を考えさせることでした。生徒たちは「遠く離れた国」の出来事を自分のことのように考え、気づいたことや感じたことを活発に意見交換する様子が見受けられました。今後も開発教育と学校の架け橋となるような授業に取り組んでいきたいと思います。(宮城県・高校教員)

授業を体験した生徒たちの声

「先進国の人間」という立場から一方的に家事使用人の問題を見るのではなく、実際に当事者たちの立場になって考える機会はとても有意義なものでした。このことにより、この問題の複雑さ、そして更に解決に向けて努力しなければならないということを実感させられました。」(大学3年)

「ワークを通して、今まで自分が「児童労働」に対して思っていたことは全て固定観念であって、現地の人々の生活環境を考えると現地の人々にとって児童労働にはメリットもあることに気がついた。児童労働をなくしていくためには根本の問題である現地の人々の生活環境や価値観、考え方を変えていかなければいけないのかなと感じた。」(大学3年)

「家事使用人として小さな子どもが休みなく、一日過酷な労働をしていることに驚いた」。(高校3年)

「今の私たちは自分のことばかりで、児童労働については普段考えない、追及しない問題だと思う。そのような問題についてみんなで深く考え、解決に向けたアイディアをたくさん出せたことが良かった」(高校3年)


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教材をご利用いただきありがとうございます。書籍および教材を使ってみたご感想、ご意見、ご要望を開発教材担当(event@shaplaneer.org)までお寄せ下さい。今後の参考にさせていただきます。

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