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 ノズルルくんのお父さんとお母さんはいつもけんかをしていました。

ある日、お兄さんと一緒にダッカで仕事をしようと家出しました。しかし、途中でお兄さんとはぐれてしまいました。バスターミナルでお兄さんを探しながら、食べるために物ごいをし、夜はバスターミナルの隅で寝ていました。

 ある日、くず集めとバスの掃除をしているノズルルくんを見つけたオポロジェヨ・バングラデシュのスタッフが彼に声をかけました。それをきっかけにドロップイン・センター(DIC)に来るようになりました。

これは、4年半前のことで、当時ノズルルくんは8歳でした。去年DICの教育コースを終了し、UCEP(注)スクールに入学した彼は今、そこの二年生になり、今後も勉強を続けたいと願っています。そんなノズルルくんのお兄さんは、まだ見つかっていません。(Md.トリクル・アロム/フィールドオフィサー、オポロジェヨ・バングラデシュ

(注)UCEP:働く子どもたちに対して8年間の教育とその後の職業訓練を行うバングラデシュのNGO。

(写真:DICに戻ってきて宿題をするノズルルくん)

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