7月も終わりの先週末、チトワン郡のシャクティコール村へ行ってきました。
そこは、土砂崩れの危険から強制移住が言い渡された、チトワンの山間部カウレ村のゴチバン集落の住民24世帯175人の移住先です。その地でパートナー団体のRRNとともにゴチバン集落の人々の簡易住宅建設を支援しています。

各住宅の柱とトタンの屋根の設置は終わっていましたが、壁つくりはまだ途中です。竹で編んで芯を作った後、下の部分はコンクリートで、上部は土で塗り固めます。土で塗り固める方法はこの地域では伝統的な方法です。窓とドアはこの後、付く予定です。

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建築の技術を持った人々の指導の下、ゴチバン集落の男性陣も技術を教わりながら一緒に家を作っています。ネパールでは住宅建設ラッシュです。ここで学んだ技術を使って、他の住宅建設の仕事だってできるのではないか、と人々は考えています。もちろん、恒久住宅の建設などは無理だと思いますが、仮設住宅の建設であれば応用できるのではないかと思われました。

RRNのスタッフ(左)にどうやって家を建てているか説明しているゴチバン集落の男性(右)

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訪問の前日にもカウレ村で土砂崩れがあり、ゴチバン集落でまだ残っている人々に被害は出なかったものの、危険と隣り合わせの生活であることが改めてわかりました。住民たちも、安全な土地に暮らせてよかった、ほっとしたとのこと。毎日1回は雨が降る時期ではありますが、工事は8月15日までに完成を目標に進んでいます。