地震被災者の再定住事業

0
仮設住宅建設は主に住民が担いました。写真は家屋の壁を作る女性たち。

仮設住宅建設は主に住民が担いました。写真は家屋の壁を作る女性たち。

シャプラニールとパートナー団体のRRNはチトワン郡カウレ行政村ゴチバン集落24世帯の再定住を支援しています。ゴチバン集落との関わりは、地震発生直後、チトワン郡内で最も被害が大きかった集落という連絡を受け、フードクーポンを配布し、食糧、衣類、学用品の支援を行ったことから始まりました。

地震発生時にはゴチバン集落の多くの家屋が倒壊したほか、土砂崩れによって田畑が失われました。被災した人々は、テントで生活をしながら、地震後は新たに亀裂の入った土地がいつ土砂崩れを起こすのか不安を抱えながら生活をしていました。その後行政が危険度調査を実施し、この集落一帯は居住禁止区域に指定され、移住の措置が取られました。

政府から用意されたのは移転先の土地のみ。不可触民であるダリットが多く住むこの集落では住民自身が自力で仮設住宅を建設し、新しい生活基盤を築いていくのは困難な状況でした。
再定住には、仮設住宅の提供だけでなく、そこで生活するための収入源の確保や受け入れ先との交流が必要と考え、受入先地域住民との意見交換会を実施したり、収入源を確保するためにミシンや行商用の自転車の提供なども行いました。

先祖から受け継いだ土地から、帰還の目途も立たないまま新しい土地に移住するのは不安が伴います。しかし、住民に話を聞くと「あのまま、いつ土砂崩れが起きるかわからない土地にいることの方が恐ろしい」とのことで、積極的に新しい土地での生活を切り開こうという意識が強かったです。
先日住民へのハンドオーバーが終わり、新しい土地での新しい生活が始まりました。彼らは土地の権利を持たずに移住を余儀なくされました。いつ帰還できるのかもわからない状態です。今は新しい土地で一日一日を過ごしていくのに精いっぱいの様子です。本事業はハンドオーバーを持って終了となりますが、今後もモニタリングを続けたいと思います。

(シャプラニール カトマンズ事務所 宮原麻季)

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someone

コメント

CAPTCHA