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NGO・ワールドビジョンと児童労働問題に取り組む10のNGOネットワークが連携し、2015年6月10日~16日に児童労働反対世界デー関連イベントが実施されました。私たちもワーキンググループとして参加し、6月15日に児童労働の解決に向けて政府関係者へ働きかけるアドボカシーシェアリングミーティングを開催しました。

当日は国会議員2名、労働と雇用省長官、女性と子ども省長官、国際NGOやメディア、働く子ども達とその保護者など合計57名が会議に参加しました。

働く子どもたちからは1日15~16時間働きながらも給料はほんのわずかであること、学校に行く時間や遊ぶ時間だけでなく休憩時間すらない現状が共有されました。

NGOから国会議員と政府官僚に対し家事使用人やゴミ収集場で働く子どもたちを危険な児童労働のリストに加えること、家事使用人保護の法律の成立と最低就労年齢に関するILO条約への批准、働く子どもたちの家族への財政支援などについて提言しました。

政府官僚からは「子どもを守る政策や法律はあるがそのほとんどが使われていない。既存の政策の活用と家事使用人保護に関する法律の成立のために、NGOは定期的に政府と交渉し外からプレッシャーをかけてほしい」という発言がありました。国会議員からも「バングラデシュから児童労働をなくすためにNGOも政府と共に取り組んで欲しい」と話がありました。

私たちのプロジェクトでは、家事使用人として働く少女たちの権利を守るために、他団体と連携して家事使用人保護の法律の成立を含めたアドボカシー活動を計画しています。今回バングラデシュ国内で児童労働の問題や法律の成立に対して取り組む国際NGOと連携できたことは、私たちにとって非常に良い経験となり、今後の取り組みの大きな第一歩となりました。

(アティカ・ビンテ・バキ/ダッカ事務所アドボカシー・オフィサー)