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ルプノゴールにある家事使用人の支援センターに通っていた少女を紹介します。

モリウムさん、12歳です。お父さんはリキシャ乗り、お母さんは縫製工場で働いています。お父さんは麻薬常習者で、気が向いた時にしか仕事をしません。お父さんは他人から多額の借金をして、返すことができなくなりました。家の生活はとても苦しく、毎日3回の食事もとれない状態でした。

270_Phulki1_2-thumb-autox188-1340モリウムさんが8才の時、隣に住んでいる人がダッカで家事使用人として働くよう勧めに来ました。お母さんは子どもの教育にとても熱心で、仕事の合間に娘に教育を受けさせてくれるよう頼みました。雇用主が彼女の教育に積極的だったので、お母さんは娘をダッカで家事使用人として働かせることに同意したのです。

ダッカでは雇用主の子どもの面倒を見ていました。雇用主は、モリウムさんをセンターに通わせてくれ、センターを卒業した後も公立学校の4年生として通うことを承諾してくれました。彼女はとても勉強ができたので、5年生の修了試験に好成績で合格しました。

家族は村からダッカに出てきて家を借りました。お母さんとお姉さんは縫製工場で働いています。お母さんはモリウムさんに家事使用人の仕事をやめさせて家に連れて戻りました。彼女は今6年生になり勉強を続けています。

今までで一番幸せな思い出は?という質問に、去年学校の遠足でダッカの郊外に行ったこと、とモリウムさんは話します。友だちや先生と一緒にダンスをして遊び、「今までで一番忘れられない日になった」と話しました。将来は医者か看護師になって人の手助けをしたい、と夢を語っています。

(マフザ・パルビン/ダッカ事務所プログラム・オフィサー)