家事使用人として働く少女たちの通うセンターを訪問してきました。今回はダッカ市内に3つあるセンターの中のアランバーグ、という場所にあるセンターです。

普段朝早くから夜まで働く彼女たちは、学校に行かせてもらうことができません。その代りに、1日2時間程度、雇用主の家からも近いこのセンターへ来る許可をもらい通っています。

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この日は英語とハンディクラフトの授業でした。
みなそれぞれに自分のノートを手に取ると、我先にと言った勢いで「My name is…」と書き取りの練習を始めます。私が覗き込むと少しはにかみつつも、力強く文字を綴っていきます。

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ハンディクラフトの授業ではこれまでに習った刺しゅうの技術と合わせてピアスを製作していました。ビーズと糸を使い丁寧に仕上げていきます。

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彼女たちはとても好奇心旺盛で、授業が終わると私への質問タイムとなり、最後は日本語を教えてほしい、ノートに日本語で名前を書いてほしい、とサイン会のような状態となりました。シャプラニールとの関係も長いことから、中には流暢に「私の名前は〇〇です」 と日本語を言える少女もいて最初は驚いたものです。

学校に行ったことがなくても、センターで習ったことを自分のものにし、また機会があれば逃さず貪欲に学ぶ姿勢がそこにありました。例え自己紹介だけであろうとも、3ヶ国語で行えたら大したものではないでしょうか。

別の日のベンガル語の授業風景↓

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この活動で運営しているセンターは1年半で卒業となり、小学校3年生に編入できるだけの学力がつく仕組みになっています。ですが、学力がついても雇用主や親の了承がないと学校へは通えないため、彼女たちを取りまく周囲の大人への働きかけも継続していく必要があります。

こうした、学ぶ意欲ある少女たちが1人でも多く学校に通うことができるよう、引き続き活動を続けていきます。