バングラデシュの少女が児童婚を回避!プロジェクト進捗とCOVID-19感染情報

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世界中でCOVID-19の感染拡大によるさまざまな影響が未だ出ていますが、冬に入るバングラデシュも例外ではありません。収束までの道のりがまだまだ長く感じられますが、シャプラニールは今でこそ支援を必要とする「取り残されている人々」を対象に、感染予防対策を徹底しながら活動を継続しています。

今回は、バングラデシュ国内の状況や活動情報のほか、児童婚を回避したという少女のお話をお届けします。

コロナ第二波への不安が高まるバングラデシュの状況(11月25日時点)
バングラデシュでは、11月から2月までが冬の季節です。11月後半に入り気温が下がってきたことで、感染が一層に広まってしまうことが懸念されています。現在、COVID-19の累計感染者数は45万人以上、累計死者数は約6,500人。政府は2020年7月の感染ピークに次ぐ第二波を懸念しており、マスク着用の呼びかけや罰則の導入に力を入れています。

COVID-19からの経済回復が最も早い5つの国の中にバングラデシュが挙げられていますが(The Daily Star、11月22日)、景気回復の兆候が見える一方で、感染拡大の第二波が大きな遅れをもたらす可能性もあります。その場合、貧困層が大打撃を受けてしまうことが予測されます。また、3月より閉鎖されている教育機関の再開は何回も先送りにされており、長期間学校に通えない子どもたちへの教育の機会は失われ、学習環境格差は広がるなど心身ともに影響を与えています。

◆現行プロジェクトの状況
コロナ禍が長期化する中、シャプラニールは常に感染状況を考慮しつつ、柔軟な体制で事業を進めています。現地職員やパートナー団体スタッフは感染予防対策を厳守し、現地の人々へ配慮しながらできる限りの活動を行っています。

・家事使用人として働く少女の支援
感染拡大により、首都ダッカ市内で運営してきた支援センターをしばらく閉鎖しましたが、8月より14歳以上の少女を対象に運営を再開しました。最初は技術研修のみ実施していましたが、9月からは勉強や子どもの権利に関する啓発セッションなども行っています。

現在1セッションにつき2~3人の少女を受け入れており、フィジカルディスタンスを確保しながら研修等を行っています。少女たちがセンターを訪れる際には入口で検温、手洗いを行っており、センター内の消毒は定期的に行われています。

支援センターで技術研修(ミシン)を受ける少女の様子

支援センターで技術研修(ミシン)を受ける少女の様子

支援センターで技術研修(染物)を受ける少女の様子

支援センターで技術研修(染物)を受ける少女の様子

センターを訪れることができない少女達に関しては、先生たちが各家庭に宿題を届け、フォローアップを行っています。

センターの先生から宿題を受けとる少女の様子

センターの先生から宿題を受けとる少女の様子

先生に丸付けされた宿題

先生に採点してもらった宿題

【コラム】自分の権利は自分で守る!児童婚を回避したシータさんCOVID-19の影響により、親が職を失ったためダッカから村に帰ってしまう少女が数名いました。バングラデシュでは残念ながら児童婚がいまだに一般的であり、村に帰ると親の都合で結婚させられてしまうリスクがあります(※)。理由には、貧困、社会的圧力、教育への理解不足、花嫁持参金(ダウリ)の削減などがあります。

そのため、支援センターでは子どもの権利についての啓発授業も行い、児童婚が彼女たちの権利を侵害するものであることを教えています。また技術研修や教育の場を提供することにより、将来の職業の選択肢を広げると同時に、彼女たちが自信を持って意思決定ができる力を身につけてもらえるようにしています。

シータさん(仮名・17歳)はある日突然、親の都合で村に連れ戻されてしまいました。親の意図を知らずに村に帰ると、自分が結婚させられるという事実を知ったといいます。しかし、子どもの権利について学んでいたシータさんは、児童婚が自分にとって弊害を及ぼすものだと主張しました。そして中期中等教育の卒業資格を取得していたこともあり、今後も教育を受け続けたいと説明しました。意志の強い彼女は最終的に親を納得させることに成功し、結婚を免れることができました。

※バングラデシュでは児童婚が法律で禁じられており、女性の婚姻最低年齢は18歳となっています。しかし、同国は世界で4番目に18歳未満の児童婚率が高い国で、少女の65%が18歳未満で結婚しているという事実があります(ヒューマン・ライツ・ウォッチ、参照サイト)。

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