生徒を通じたコミュニティ防災力の底上げ

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サイクロンに強い地域・人づくりプロジェクト(パートナー団体:JJS(ジェイ・ジェイ・エス))

バングラデシュは世界でも災害の多い国の一つです。特に南部はサイクロンや高潮、気候変動の影響を受けやすく、過去10年で3つの大きなサイクロンに襲われました。2007年に起きたサイクロン・シドルは被害が甚大で、地元NGOのJJSとシャプラニールが緊急救援をしたことがきっかけで2008年からサイクロン防災に関する活動を始めました。

<小中学校を通じた防災意識の向上>
2017年からはショロンコラ郡およびモレルゴンジ郡の2郡で 「モホラ(MOHORA)プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、2016年以前に小中学校において防災教育を行ったところ、生徒を通じてその家族や周辺の人々の防災意識が高まる効果がみられたことから地域を広げて実施することが決まったもので、この3年で新たに64校に展開することになっています。年間ではおよそ3,600人の生徒が防災に関する知識を得ることになります。

防災教育の授業開始にあたり、学校の先生や学校運営委員会との関係づくりを行い、授業を行う先生の選出、先生へのオリエンテーション、使用する教材の開発などを行いました。シャプラニールスタッフも初回授業に立ち会いました。

この授業は2018年7月より開始しており、2018年9月までに全7回のうち5回の授業を終えています。生徒たちは予想以上に熱心に授業に参加し、平常時にどのような備えが必要か、またサイクロンが起きた際はどのように行動するべきかを積極的に学びました。授業の後はプロジェクトの狙い通り、生徒たちが学んだことを家族や隣人に共有している様子が見られます。

モレルゴンジ郡での授業の様子

モレルゴンジ郡での授業の様子

<自治体からの支援>
モホラプロジェクトの防災教育はユニオンや郡の防災委員会からも認められているだけでなく、郡および県教育担当官もこの新しい取り組みを評価し全面的な支援を約束しています。優秀な教師や学校の表彰も検討すると言っています。モホラプロジェクトでは沿岸部に住む地域住民の防災意識を高めるべく、学校や生徒を通じて各家庭へ働きかけを続けていきます。これらの働きかが結果として地域の防災力強化につながるという意味でこのプロジェクトは重要な役割を果たしていると考えます。

モハマド・アニスザマン(シャプラニール バングラデシュ事務所プログラム・オフィサー)

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