【速報】コロナ禍のバングラデシュ:大型サイクロン襲来でさらなる被害に(5/22現在)

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5月20日から21日にかけて、大型サイクロンAmphan(アンファン)がバングラデシュを襲いました。沿岸部の地域19県がその影響を受け、200万人以上が避難したとされています。

この大型サイクロン・アンファンは、2007年11月にバングラデシュに襲来し、約3,300名の死者を出した大型サイクロン・シドル(最低気圧944hPa,最大瞬間風速69m/s)以来の大型サイクロンと言われています。

現在、全体の被害状況については徐々に情報が入ってきており、浸水や高潮により多く被害が出ているようです。政府によると全国の死者数は10名と発表されていますが、報道によっては31名以上という情報もあります。(Dhaka Tribune、5月22日付)

シャプラニールの現地パートナー団体から収集した情報によると、現在被害が大きい地域の一部はバングラデシュ南西部のバゲルハット県(シャプラニールの事業地)とクルナ県(バゲルハット県の西隣に位置する県)で、クルナ県Korya郡では堤防の決壊が10か所で発生しています。広域が浸水している状況で、約30,000世帯(約14万8,000名)が被災しているとの情報があります。また家屋損壊だけでなく、農地や養殖場の損害および、飲料水池への汚水流入も深刻との第一報が入ってきています。

バゲルハット県での動きについての報告(5月22日現在)

<地方行政による動き>
サイクロンが上陸する数日前より県、郡、ユニオン、ワードレベル(*注1)の災害管理委員会(DMC)が緊急会議を開催し、早期警戒情報の発信、サイクロンシェルター(避難所)の開設、ドライフードの確保など避難の準備を行いました。その際、コロナ感染防止対策についても検討し、フィジカルディスタンスを確保するために、通常より多くの避難所を開設するように指示が出され、消毒液や石鹸の設置やボランティアへのマスクの配布等、可能な限りの対応が取られました。早めの避難誘導を行ったため、多くの人々がサイクロンシェルターに避難することができました。避難中は地方行政によるサイクロンシェルターの状況確認や食糧配布が行われました。

<シャプラニール事業地の被害状況>
幸い現在までのところ、事業地内で死者は発生していないとの情報を得ています。事業地の二つの郡の被害状況は下記の通りです。

・ショロンコラ郡の4つのユニオンでは470世帯(2,115名)が深刻な被害を受けており、約1,000世帯の家屋が損害を受けています。サウスカリユニオンでは、堤防が決壊し2000世帯が浸水されたとの情報があります。2019年11月のサイクロンBulbulでも被害を受け、家屋再建支援の対象となったボギ村での浸水被害が特に深刻であるようです。家に戻れなくなっている人々はサイクロンシェルターに待機している状況です。また、浸水による養殖場、農作物への被害も出ています。

・モレルゴンジ郡の16ユニオンでは123,720人がサイクロンの被害を受けており、1,957世帯の家屋が損害を受けているという情報があります。

堤防が決壊し、水がボギ村に流れ込む様子

堤防が決壊し、水がボギ村に流れ込む様子

今後も被害状況についての情報収集を行い、必要に応じて緊急救援活動を開始する予定です。

(*注1)バングラデシュの行政区分について
上位レベルから、管区(ディビジョン)、県(ディストリクト)、郡(ウポジラ)、ユニオンとなっている。地方自治体は、農村部では県以下の行政区分に県評議会 、郡評議会、ユニオン評議会があり、また、地方の都市部(以下、都市部)は人口や税収の規模に応じて県・郡に跨る規模の中核都市 (シティ・コーポレーション)と郡・ユニオンに跨る規模の地方都市 (ポルショバ)に区分され、それぞれ市庁が存在する。(独立行政法人国際協力機構(JICA)公式サイトより)


(2020年8月1日更新)
予定していた緊急救援活動が終了しました。そのため緊急救援募金の募集を終了いたします。
ご支援いただいた皆さま、誠にありがとうございました。また活動を実施する際には、再度募集をさせていただきます。なお、各地での活動の完了報告は随時、収支報告は後日改めて、以下サイトにて掲載いたします。

緊急救援活動の報告はこちら


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