こんにちは!事務局スタッフ事業推進部の東です。
10月末から様々な地域を訪問してきた内山職員による全国キャラバン2025。
都内に戻った一行は、立教大学池袋キャンパスを訪れました!

本日の会場はこちら!
紅葉が始まっているキャンパス内
全国キャラバン立教大学のチラシ制作、ありがとうございます。

家事使用人として働く少女たちの「その後」

家事使用人として過酷な日々を送りながらも、強い意志で自分の未来を切り開いたタスリマさん。バングラデシュ現地で支援してきた内山職員だからこそ語れる貴重なエピソードに参加者の皆さんが耳を傾けます。

「ルビナを家事使用人として送り出す?送り出さない?」

グループに分かれ、ロールプレイに取り組み、家事使用人の少女「ルビナ」を取り巻く背景から考えます。(ロールプレイの詳しい内容はこちら

それぞれの役になりきった参加者の方々は、「ルビナ」を家事使用人として送り出すのか?結論を出す頭を悩ませます。
「父親に強く言えない母親の立場を考えると難しい。」
「仲介人の話が、本当か分からないけれど、働いてもそれほど悪い状況にはならないだろうと思う。でも結論が出ない。」
「送り出さないという選択は難しそうなので、せめて雇用主に、”両親が定期的に会えること”を条件に働かせる。」
「周りの大人にとって、得をすることだから罰則がなければ結局送り出してしまうのでは。」


少女の「その後」を知ったことで、『子どもを児童労働に送り出したくない』という思いが強まる一方、
実際に少女を取り巻く人々の立場に立ってみることで、どうしても割り切れない現実を体感する姿も印象的でした。

内山職員「NGO職員である私たちは”少女を児童労働に送らないこと”を伝える立場ですが、厳しい状況にある人々にとっては、その正論さえも苦しいということがあります。それでも最終的に『ルビナにとって何が幸せなのか』考えてほしいと思います。」

質問が尽きない熱気あふれる会場

質疑応答では、参加者からの次々と質問が寄せられました。

Q:「自立する以外に児童労働から抜け出す方法はありますか?」
A:少女たちに対して、使用人という仕事以外に、自分で稼げることの大切さを伝えています。手に職をつけるべく、スキルトレーニングをしています。少女の中には、縫製工場での仕事を目指したり、使用人の経験を活かして掃除の仕事に就く少女たちもいます。

:「ロールプレイで思ったのですが、実際のケースも親と雇用主の口約束で始まるのですか?」
回答:現実は、ほとんどが口約束です。給料は親が受け取り、子どもの意思が反映されることはほとんどありません。家を離れる際に親にまとまった金額が渡された後、その後一切少女を家に帰らせないというケースもあります。

:「家の中で長い時間過ごす少女たちは、支援センターの存在をどのように知るのでしょうか?」
回答:支援センターを運営する地域の一軒一軒回り、ガードマンや家主から情報を集めます。少女を発見した場合には、雇用主に「1日2時間だけでもセンターに通わせてほしい」と、メリットも伝えながら粘り強く働きかけます。

Q:「雇い主向けのワークショップではどのような反応がありますか?」
A:まず『あなたの家の家事』をリストアップし、次に『使用人の少女が担っている家事』にチェックをしてもらいます。その可視化を通して「こんな沢山の仕事を任せていた」「子どもには任せるには危険な仕事かもしれない」という気づきに繋がっています。

:タスリマさんがやめた後、雇い主はどうしているのでしょうか?
回答:現在の詳しい情報はありませんが、「使用人が必要なら、子どもでなく大人を雇ってください」と強く伝えてきました。

Q:バングラデシュで仕事をされていて、よかったことはありますか?
A:苦労も多くありますが、タスリマさんのような少女がいることで、「我々の活動も無駄ではないんだ」と感じます。

参加者の声より

・少女が働く家を何度も訪ねるなど、地道な取り組みに感銘を受けました。
・タスリマさんが自分の意志と行動で未来を切り開いたことが特に心に残りました。
・直接支援と並行してアドボカシー活動も行っている点は素晴らしいが素晴らしいと思います。社会を変えていために継続して試行錯誤する姿勢に共感しました。

最後に

今回は立教大学の学生の皆さんだけでなく、高校生も一般の方もご参加いただきました。
皆さんが真剣に家事使用人の背景に向き合い、積極的に質問もしてくださったことで、この課題に対して深く向き合う時間となりました。ありがとうございます。

今回のキャラバン開催にあたり、主催の立教大学日下部先生、そして広報や運営に尽力してくださった立教生の皆さま、心より感謝申し上げます。

運営のご協力、ありがとうございました!

現地の人々のために「自分達には何ができるのか」を問い続け、意欲的に活動する学生の皆さんの姿に、私たちも背中を大きく押していただきました。その思いを胸に、キャラバン一行は次の地へと向かいます。

次のキャラバンレポートもお楽しみに!

事業推進部 東