バングラデシュで支援している家事使用人の少女たち

みなさま 年末のごあいさつを申し上げます。

今年も世界は大きな変化と混乱に見舞われた一年でした。経済的には、物価高や金融引き締め、円安など、不安定な状況が続き、日本自体も一人当たりの名目国内総生産(GDP)が先進7カ国(G7)でも最下位に沈んでしまいました。国際情勢も紛争や危機が続いています。特にガザ地区の停戦のためには多くの市民社会組織が動いているものの、その目途はたっていません。環境問題としても国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の結果、いくつかの進展が見られましたが、その実現にはまだ多くの課題があります。

これらの諸問題に対して市民社会として、公正で持続可能な世界のあり方をこれまで以上に提案し、発言していく必要があります。

さて、バングラデシュ、ネパールでの事業は、COVID-19感染状況も落ち着いてきている中、児童労働の削減や教育の支援、自然災害からの防災・減災の取り組みについて、現地のパートナー団体や地域住民と協力して活動を進めています。国内では、多文化共生事業として今年から本格的に多文化共生コミュニティスペース「マザリナ」を新大久保に開設し、在住外国人と日本人との交流の場づくり始めたほか、ステナイ生活やクラフトリンクへの活動の輪も着実に拡がった一年でした。

マザリナで開催したバングラデシュ料理イベント

また、ここ数年にわたって取り組めなかった全国キャラバンに替わるものとして、「おじゃまします、シャプラニールです。」と題し全国交流企画を実施、事務局や私が全国の会員やマンスリーサポーターの皆さまと親しく交流することができました。やはり対面でお会いすることが大切だと実感しました。

地球社会全体の危機に直面している中、数多くの市民の皆さまの参画を得ながら、市民社会組織として2024年も引き続き粛々とかつ大胆に活動を進めていきたいと思います。

最後に恒例となりますが、年末年始はものをご寄付いただくステナイ生活の「あなたのはがきが、だれかのためにキャンペーン」を実施しています。はがき・切手の寄付でどなたでも国際協力に参加いただけます。ぜひご参画ください。詳しくはこちらの特設ページよりご覧いただけます。

52年目を迎えるシャプラニールをどうぞよろしくお願いします。

代表理事 坂口和隆