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皆さま
年末のごあいさつを申し上げます。
なんだか今年はあっという間に1年が過ぎたように感じています。現時点で感染状況は落ち着きを見せているものの、新たな変異株の登場によって再拡大の可能性も否めず、予断は許さない状態です。バングラデシュ、ネパールでの事業も状況に応じて慎重に進めています。
そんな中、本年は新しい中期ビジョンを策定しました。シャプラニールの社会に対する存在意義についてあらためて議論し「市民による海外協力」を標榜するシャプラニールが50周年を迎えるにあたって「市⺠の⼒とつながり」をより強くすることで「すべての⼈びとがもつ豊かな可能性が開花する社会をつくる」ことを掲げています。
また、新たな取り組みとして、急増している在留外国人が抱える課題に寄り添い、市民活動団体や⾏政との連携のもと、国内での支援活動を始めました。今年は在留ネパール人の方に向けたオンラインでの情報共有イベントやフードパントリーなど試験的に取り組みましたが、その結果を踏まえ来年以降は本格的な活動を展開していきます。
感染症は言うに及ばず、気候危機、格差と分断、監視社会の拡大、など先が見えないトンネルを歩いているようで惨憺たる気持ちになることもありますが、ほかのNPO / NGOとの連携を図りながら、市民の参加と協力を拡大させていくことで、より良い社会づくりに取り組んでいきます。
恒例となりますが、年末年始は継続的にご支援をいただくマンスリーサポーター募集キャンペーンやはがきや切手をご寄付いただくあなたのはがきがだれかのためにキャンペーンも実施しています。「市民による海外協力」にぜひご参画ください。
みなさまにとってもよい年になりますように。50年目を迎えるシャプラニールをどうぞよろしくお願いします。
代表理事  坂口和隆