絶望を希望に – ダッカ襲撃事件から3年、7月1日によせて/講演会(7/26)

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こんにちは。事務局次長の藤﨑文子です。

ダッカカフェ襲撃事件から3年が過ぎようとしています。
長らくバングラデシュにかかわってきた私たちにとって、見慣れた風景を一変させてしまう出来事でした。

特に事件の背景が明らかになるまでの間は、いつ何が起こるかわからないという恐れや心配はありました。一方で、事務所の運営や事業実施には絶対に事件の影響を及ぼさないように、動揺するバングラデシュ人職員やパートナーの不安を取り除き、日常を一日でも早く取り戻すことが、当時バングラデシュ事務所長であった私の使命であると心に刻んだことを思い出します。

残念ながら、今でも世界各地でテロ事件は発生し、尊い命が奪われています。

国家や権力が行うため「テロ」とは呼ばれないけれども、大規模な攻撃によって罪のない市民の命が失われ、住み慣れた土地を奪われた人たちが劣悪な環境の中での生活を余儀なくされています。

2017年秋、私が初めてロヒンギャ難民キャンプを訪れた時に、話を聞かせてもらった人々の多くは無表情でした。ロヒンギャのバングラデシュへの大量流入が始まって間もない時でした。自分の力ではどうしようもない理不尽な状況に直面すると、人は感情を失ってしまうということをそこで知りました。そんな大変な状況の中でもロヒンギャの人たちは、国や国際機関・NGOの支援を受け、仮設小屋を建て、道を普請し、マーケットをつくり、とうとう大きな町をつくりあげてしまいました。仲間を支えるボランティアをしている人たちにも出会いました。人のために働いているという誇りで輝く、その表情は本当に素晴らしいものでした。

世界中に広がる暴力とその影響を止めるには、絶望を希望に変えるための取り組みを続けていくことが重要です。一見遠回りに見えるかもしれませんが、一人ひとりが大切にされ、誰かを大切にすることができる生活を実現することが「平和」につながる道だと思っています。

2018年11月シャプラニールが実施したロヒンギャ難民支援の様子。難民キャンプで働く職員を対象に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やセルフケアについて学べる研修を実施した。

2018年11月シャプラニールが実施したロヒンギャ難民支援の様子。難民キャンプで働く職員を対象に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やセルフケアについて学べる研修を実施した。

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<講演会のお知らせ>
「テロのない社会に向けて–ダッカ襲撃事件から3年」7月26日(金)開催
https://www.shaplaneer.org/news/events/190626_shaplaba/

本講演会では、ダッカ襲撃事件当時バングラデシュ事務所長を務めていた藤﨑文子(現シャプラニール事務局次長)が登壇し、今年4月に爆破事件が起きたスリランカや南アジアの社会情勢に詳しい2人の専門家を迎え、事件の背景を紐解きながらテロのない社会、国際平和について考えます。

【日時】2019年7月26日(金)18:30~20:30
【定員】25名 ※事前申込制
【場所】早稲田奉仕園 セミナーハウス101号室(東京都新宿区西早稲田2-3-1)
【参加費】一般1,500円  会員500円
【プログラム】
<第一部>ダッカ襲撃事件当時の状況
– なぜシャプラニールは活動を続けるのか
<第二部>スリランカの多民族社会と同時爆破テロ
– 内戦復興に関わってきた立場から
<第三部> ディスカッション
– テロの起こる背景・構造と今後のNGOの活動について
(※質疑応答有り)

▼お申し込み・詳細はこちら
https://www.shaplaneer.org/news/events/190626_shaplaba/

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