【リレーブログ】第1回:ジェンダー平等を実現するには…?

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リレーエッセイ_SDGs_バナー02「もっと多くの方にフェアトレードを知ってほしい!」「生活の中でより身近に感じてもらいたい!」という思いからブログ連載をはじめます!

こんにちは。クラフトリンクグループのインターンの和田です。
このリレーブログは「フェアトレード× 持続可能な開発目標 SDGs」をテーマとし、持続可能な開発へのグローバルな取り組みとして国際連合(以下国連)が設定した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、以下SDGs)がフェアトレードとどう関連しているのかをフェアトレードとの関連性が深い項目を6つピックアップして全6回でお届けします。

sdg_icon_18_jaまず初めに、持続可能な開発目標(SDGs)とはなんでしょうか。
これは、国連が世界の貧困問題の解決に向け2001年に策定したミレニアム開発目標(Millenium Development Goals)の後継であり、人間、地球、豊かさ、平和のために国際社会のパートナーシップにより実現を目指す「17の国際目標」です。
「Leave no one behind」(開発の中で誰も置き去りにしない)をスローガンに掲げ、国連の加盟国は2030年まで目標達成を目指しています。

 

さて、今回のキーワード「フェアトレード」。
それはどのようにして持続可能な開発目標の一部を達成できるのでしょうか。フェアトレードとは、公正な貿易(Fair Trade)を行うことで、社会的に立場の低い労働者が自立して貧困から脱出し、適正な賃金の支払いや労働環境の整備や改善を通し「持続可能な発展」を目指す取り組みです。私たちは、このフェアトレードの理念に基づいた活動を物づくりを通して40年以上行っています。そして、このようなフェアトレード活動は、SDGsの達成に大きく貢献すると考えています。

sdg_icon_05_ja【第1回】SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
初回では、SDGsの目標5である「ジェンダー平等を実現しよう」に着目します。ジェンダーの平等を達成するには女性や女児に対するあらゆる差別をなくし、女性のエンパワメントを図る活動が大事になってきます。これは基本的人権の尊厳の回復にもつながります。「エンパワメント」とは、力をつけるという意味を持っており、最近では女性の社会的立場の向上を目指す意味でよく使われています。

 

さて、フェアトレードはどのようにして女性の社会的、経済的向上に貢献しているのか。
フェアトレード活動では、雇用機会の不平等をなくすため、女性たちに生産者として定期的に収入を得る機会を提供することができます。特に農村部や遠隔地に住んでいる人びとは雇用の機会=現金収入が制限されてしまいます。女性たちはレンガ割りなどの日雇い労働や出稼ぎ、ときには危険な有害な売春で働かざるを得ない生活環境の中に置かれています。こうした女性たちの雇用機会を増やし、安定した収入を得られる手段として、手工芸品の生産活動が考えられました。
例えば、女性への差別や暴力的な扱いを阻止するため、世界的ネットワークである世界フェアトレード機構(World Fair Trade Organization)が定めた10の基準の一つ、「性別にかかわりなく平等な機会を提供する」にもなっています。

そして、フェアトレード団体は定期的な収入源となる仕事の提供のほかに、生産者が自立して生活向上を実現できるような活動もしています。生産者である女性たちが日々の生活の中でも大事な役割を持ち、より高い立場へと向上できるように社会・経済的向上に役立つワークショップやリーダーシップ研修を行っています。こうした研修は、女性たちの本来持っている能力を引き出し、また新しい技術を身に着けることで家庭内だけでなく社会に出て働くことの自信や尊厳の回復を目指しています。

シャプラニールのフェアトレード活動
最後に、シャプラニールが行っているフェアトレード活動をご紹介します。
シャプラニールは1972年から40年以上「取り残された人々」への支援を行っており、1974年からフェアトレード活動を開始しました。シャプラニールのフェアトレード部門であるクラフトリンクでは、パートナー生産団体とともに生産者の生活向上に努めています。

今回は、ネパールのパートナー団体のひとつであるWSDO (Women’s Skills Development Organization) をご紹介します。WSDOでは、伝統的な 地機織(じばた おり)という手法にこだわった布で商品を作っています。

地機織で布をつくる様子

ここでは、特に厳しい状況にいる女性たちに仕事の機会を提供できるよう配慮し、収入源のない方、親や家族を失った方、障害を持っている方などを優先して雇用しています。

WSDOでは地機織(じばた おり)と呼ばれるネパールの伝統手法を用いて布を織ります。使用している木製の織り機は、パーツに分解して簡単に持ち運びができるため、遠隔地に住む移動が厳しく工房まで足を運べない方などは在宅で仕事をしています。また、ストラップや商品飾りひもなどは目の不自由な方が編んでいます。そのため商品デザインに積極的に取り入れられています。

WSDOで働く女性

このように、雇用に対して様々な壁に直面する女性たちに仕事の機会を提供することで、フェアトレード活動は彼女たちの経済的・社会的立場の向上につながっています。

「ジェンダー平等の実現」に近づくための一歩である女性のエンパワメントや生活向上という面から、クラフトリンクのフェアトレード活動はこれからも彼女たちと一緒に進んでいきます。

次回は、目標12「つくる責任 つかう責任」についてお届けします。
ぜひお楽しみに!

文:クラフトリンク インターン 和田愛理菜

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