大家のメヌカさんに誘われて夕食をごちそうになった。明日はTeej(ティージ)という、女性のお祭りで、その前の日に親戚や知人が集まって食事をすることが多いのだという。メヌカさんは夫、息子2人の4人家族だが、夫はアメリカで仕事をしているので普段は息子2人と姪1人の4人で暮らしている。

P1010043.jpg今日は家族に加え、姪と甥2人も加わり賑やかだった。夕食はいつもの主食ご飯ではなく、米の粉で作ったほんのり甘いドーナッツのような揚げ物、小麦で作った揚げパンだった。それに鶏肉のカレー、ジャガイモのカレー、豆やキュウリなどの和え物と、最初の一皿だけでもボリューム満点。それに加えて米と牛乳でつくったお粥とヤギ肉のカレーまで出してくれたので、えらい満腹になってしまった。

Teejはもともとバウン(ブラミン)チェットリの間で行われ、ヒンドゥー教の女性たちは一日断食をして夫の健康や長寿を願う。未婚の女性も良い配偶者と出会えるようにと、やはり祈るのだそうだ。シアワセの象徴である赤いサリーを身につけ、寺院に詣で、歌い踊り明かすという。主要な寺院は祈りをささげるための女性の姿が引きもきらない、しかも明日はテレビでその様子を中継するのだ。

私はと言えば、健康や長寿を祈る相手もいないし、良い配偶者にも興味がないので明日は一日ゆっくりと自宅で過ごすつもりにしている。そんなことを言ったら、うちのスタッフは目を丸くして驚いていたが、まあ、世の中にはいろいろな価値観があるということで。