蛇篭(じゃかご)と言われてすぐに分かる方は、おそらく治水・砂防関係のお仕事をされているのではないかと思います。もともとは竹で編んだ篭の中に石を詰めた円筒状のもので、川の護岸などに使われていたものです。今は針金など金属を使うようになっているほか、形状も用途によってさまざまです。
私たちがチトワン郡で取り組んでいる地域防災支援活動(JICA草の根パートナー事業)でも、この蛇篭の設置を進めています。ただ、こうした角張ったかたちのものは、蛇篭の中でも「ふとん篭」と呼ばれることが多いのだそうです。網の目の円筒状のものがつながっている様子から「蛇篭」という名前をつけたのは分かるのですが、四角いからといって「ふとん」と呼ぶのは、ちょっと無理があるような…。えらく頑丈なヘビ柄のふとんを想像すると、思わず笑ってしまいますよね。
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