今日、東京事務局の杉山職員がバングラデシュからカトマンズに到着の予定だった。飛行機到着は12時とのことだったが、念のためビマン・バングラデシュ(航空会社)のオフィスへ確認したところ、1時間程度遅れる見込みだという。

出発の時間を少し遅らせ、昼食をとってから空港へ向かった。私が到着したのは飛行機が着くはずの1時10分を少し過ぎていた。出迎えの人たちが待つ場所で、空港のモニター画面を見るとビマンはまだ到着していない。そこで持参した資料を読んで待つことにした。

1時間経過。バンコクやデリーからの乗客が次々出てくるのに、どうも様子がおかしい。モニター表示も1時10分のままなので、ビマン・バングラデシュのオフィスへ電話をすると「こちらには情報がないので、空港の担当者に連絡してくれ」と携帯電話の番号を教えてくれた。改めて空港職員に電話をすると「悪天候のため飛行機はダッカに引き返しました」と言われた。なぜ? どうして来ないの? 確かに2時過ぎからものすごい雨が降っていたが、他の航空会社は到着しているじゃないか。

それより今日飛行機がカトマンズに来なかったら、杉山さんはダッカ空港に取り残されてしまうで。あの混沌とした空港に1人捨て置かれたら心細くて大変だ。そこで、ダッカ事務所の藤岡事務所長に国際電話をした。

これこれしかじか、と状況を伝え、万が一の場合はダッカ空港へ迎えの車を送れるようにという話をして、私は事務所に戻ることにした。事務所に戻り、インターネットを立ち上げると、すぐに藤岡さんより連絡が入った。ビマンの飛行機はダッカ空港へ到着し、天候の回復を待っているところだという。カトマンズの空を見上げると、さっきより青空が広がっているので、もしかしたらもう一度こちらに向かってこれるかもしれないという予感がした。

1時間半ほどの間、「飛んだ?」「まだ」という会話を続けていると、飛行機が再びカトマンズに向けて出発したというニュースが藤岡さんから入ってきた。念のため、カトマンズのビマン職員に電話をすると「あと15分くらいで到着しますよ」とのこと。空港まではタクシーで約30分、今事務所を出ればいいタイミングで着けるので、そのまま空港へ向かった。

待つこと15分・・・、出てきたー!

飛んでしまえば1時間ちょっとの距離なのに、杉山さんは10時間くらいかかってカトマンズに到着した。当の本人は「どこかに一度着陸して待たされたんですけどね、あ、ダッカに戻ってたんですか」と、いたってのんびり。歩いてきたほうが早かったかもね(ウソ)、なんて思いながらタクシーに乗り込んだ。

しかし、今日は、本当に携帯電話やインターネットの便利さがありがたかった。これらがなければ、空港で待つこと6時間、なんてなりかねなかったもんなあ。 いやいや、そんなことありえないか。