今日、ネパールはバンダです。
バンダとは(既にご存じの方もいらっしゃると思いますが)、誰か(政党や政治団体、何らかのグループ)が何かの目的をアピールする(政府へ自分たちの要求を通したりプレッシャーをかける)ために、
自動車などでの移動や商店の開店をさせないようにするものです。
自動車やバイクで移動していると、バンダ主催グループからストップを掛けられたり、
時には火をつけられるなどの暴力行為になってしまいます。

私が約1年前に赴任して以降、憲法制定のための議会延長時になるとバンダが多少発生するものの
暴動にまで発展するようなバンダもあまりなく、意外と車も動いていました。
また、バンダになると商売もできないし、会社への出勤もままならないしで、日常生活にいいことはありません(学校が休みなって子どもがちょっと楽しそうというのはありますが)。
そのため、最近ではバンダ時にあえてバイクで「バンダ反対」というラリーするグループも見られます。

ただ、今回のバンダは、チトワン郡(私たちの防災プロジェクト実施地域)で、
その地区のある政党のリーダーが刑務所内で暴行にあい死亡した事件の原因究明等を求めて、
政党が呼びかけているものです。土曜日にもあったのですが、
カトマンズ中心部では車が焼かれるなどなかなかの規模となっています。

車、バイクの主要道路での移動はできないため、公共のバスなども走っておらず、
店も開いておらず、朝は閑散とした通りを会社員たちが徒歩で出勤していました。
いつもはバイク通勤のうちのスタッフたちもみんな徒歩でやってきました。

 

20111219.jpg一方、私は毎日、自転車通勤。
自転車も止められるバンダもありますが、今日はそのようなことはなく
車のない大通り(下り坂)をすーいすーいと滑走してきました。

と、私としては通勤しやすいのですが、
今日もらう予定だった見積もりが「バンダで店が開いてないのでもらえない」ことが判明。
うーん、やっぱり、バンダは嫌いです。