先日、事務所のお隣で息子さんが結婚式。昼前から家の前の道路は集まってきた新郎の友人、親戚の車で埋まりました。事務所の二階から車(トラック)の荷台を見るとそこにはバスケットに入ったお菓子やフルーツなどの贈り物が。昼過ぎにネパールの伝統的な衣装をまとった音楽隊がにぎやかな音を奏で始めました。ちなみに、前日にはその家の方が「明日、結婚式でうるさいですがよろしくお願いします」とわざわざ挨拶に来てくれていました。

結婚式を控えた家の門は華々しく装飾されています

結婚式を控えた家の門は華々しく装飾されています

この音楽隊に続いて、集まった人たちともちろん新郎が車に分乗して去っていきました。行き先は新婦の家。新婦を迎えた後はお寺での儀式やパーティです。そして、その後、新婦と一緒に新郎宅へ着いてもでもまたパーティです。

業務時間中に皆さん帰ってこなかったので、その後の様子はわからないのですが、この日は「結婚に適した日」ということでいたるところで賑やかな音楽、装飾された家やバスを見かけました。ネパールでは年のうち6つの月が結婚に適しています。1月中旬から3月中旬の2カ月はその期間にあたります。ただ、その期間ならいつでもいいと言うわけではなく、その中でも特定の数日が結婚OKな日なので、どうしても集中するのですね。人によっては一日で何件も結婚式をはしごするそうです。

帰り道に見かけた結婚パーティー会場

帰り道に見かけた結婚パーティー会場

ちなみに、下の写真はチトワンで行っている洪水防災事業の女性スタッフの結婚式(儀式)の様子です。 

一連の儀式の中で、新婦である彼女の足を洗ってその水を飲む!という場面です。でも、実際は飲むふりだったり、ちょっと口をつける程度だそうです。日本の披露宴もそうですが、ゆっくりと新郎新婦と話す時間はなく、会場に着いたら二人に挨拶に行って、後は儀式を見守ったり必要に応じて参加してみたり。そして、この時は儀式が続く新郎新婦をお寺に残して、参列者は近くのレストランにご飯を頂きに行きました。料理は美味しい肉付きダルバート。 

まだお見合い結婚が多いようですが、最近では恋愛結婚やインターカースト結婚(他のカースト、民族との結婚)も徐々に増えてきているようです。お隣さんの彼はどちらだったのでしょうね。気になります!

ネパール事務所長 勝井裕美