ネパールの洪水防災で初オンライン現場踏査

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みなさん、どれぐらいデジタルツールを使いこなされていますか?

かく言う私は全くそのようなものに疎いのですが、今回、デジタル技術を使ってオンライン現場踏査なるものを2日間行いました。

現場は、河川の洪水常襲地域で防災支援活動を行っているチトワン郡マディ市。

本来、年に3回ほど日本から地すべりや洪水防災の専門の方に来ていただいて、その地形、洪水メカニズムに合った、そして現地の人々にも管理がしやすいインフラの設計の提案と、出来上がったものへの評価をしていただいています。

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大防止のために海外渡航が難しくなり、今年そのような作業ができていませんでした。現地の写真や現地パートナー団体のエンジニアが作った設計図を専門家の方にメールで送ったりして助言をいただいていましたが、「やはり一度現況を見た上でアドバイスをもらう機会が欲しいよね、必要だね」と現地パートナー団体や私たちと専門家の方の思いが一致して、今回のオンライン現場踏査が実現しました。

画面を通じてコミュニケーション

画面を通じてコミュニケーション

 

Zoomで現場と日本をつないでの実況による現場踏査です。

現場ではタブレットで画像を共有しながら日本の専門家の方と現地エンジニアが話しつつ、さらに一人の現地職員が携帯カメラでもうひとつ違った角度での画像を共有しました。

タブレットを使うことによって、専門家の方と現地エンジニアが、その場で描いた図を見せながら「ここは地形がこうなっているから、ここまで蛇籠を置こうと思う」、「いや、その形状だと土提は弱いから、このような角度で作るべき」という議論ができました。

タブレットでエンジニアが書いた図面を共有

タブレットでエンジニアが書いた図面を共有

 

もちろん、本当に現場に来ていただいての現場踏査には勝りません。例えば川幅や地盤の傾斜などを画像から理解してもらうのは難しかったですし、その場にいればこそあど言葉で通じることを上下左右等の言葉を駆使して説明する苦労もありました。

下流の現況を見せながら。

下流の現況を見せながら。

 

しかし、かなり具体的にやり取りができて、現場のエンジニアもこの1年のインフラとこれからのインフラデザインに自信が持てました。私も現場を見ながら、現地エンジニアと日本の専門家の方の意見を両方聞くことができて、納得してこのデザインがここには必要なんだと捉えることができました。

ネパール時間の午前から予定していたものの濃い霧で3時間ほど遅れての開始となってしまいましたが、時差で遅い時間までサポートしてくださった日本の専門家の方に感謝しています。

朝8時半頃。インド国境近いネパール平野部は冬の朝、霧に覆われる。

朝8時半頃。冬の朝、インド国境近いネパール平野部は霧に覆われる。

 

開始前はネットワークと集中力が途切れないか心配でしたが、ふたを開けてみれば両方とも問題なく終えることができました。タブレットを持ち続けて、翌日、二の腕が筋肉痛になった以外は!

ランチタイム。みかんとピーナッツで休憩。

ランチタイム。みかんとピーナッツで休憩。

ネパール事務所長 勝井裕美

※本事業は外務省の日本NGO連携無償資金協力の支援を受けて実施しています。

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