6月24日カトマンズ発のフライトで一時帰国しています。ロックダウンが緩和されてきている中でネパールを出るのは気が引けましたが、現地職員から「去年のダサイン(10月)から帰ってないの?」、「それは家族に元気な顔を見せたほうがいいよ」という暖かい声に励まされて飛行機に乗りました。ネパール人の何より家族が大切という価値観を改めて体感しました。今は、日々、オンラインで現地スタッフとやり取りして活動を進めています。

私がカトマンズを発った時には60名ほどだったカトマンズ盆地内(いわゆる首都圏)の感染者数は残念ながら最近増えてきて、6月30日に100名を超えました。6月27日にはとうとう77郡すべての郡で感染者が確認されました。PCR検査キットや検査施設が限られている中、検査をどんどんするという方針ではないため、実際の感染者数はもっと多いと噂する人も多いです。なお、当初1日数百だった検査数は市民からのプレッシャーがある中で最近では7000件ほどに伸びています。政府は検査施設を現在の22か所から30か所に増やして1日1万件の検査を目指しているようです。

そんな中、ロックダウンの緩和第1フェーズが延長されて7月22日までとなりました。

交通量も増えているというカトマンズ市内。マスク、手洗いなど自分でできることを飽きずに続けようと現地職員と話した今日でした。ネパールも日本も大切なことは同じですね。

ネパール事務所長 勝井裕美

カトマンズ空港。通常のフライトはないため、ソーシャルディスタンスマークはあるが、人はいない。

6/24のカトマンズ空港。通常のフライトはないため、ソーシャルディスタンスマークがあっても人はいない。

広くなった新しい搭乗口前のスペース。ロックダウンでフライトがないため、空港拡張工事が順調に進んだ。

広くなった新しい搭乗口前スペース。ロックダウンでフライトがないため、空港拡張工事が順調に進んでいる。