バングラデシュからのブログが「寒い」「寒い」というネタばかりでしたが、ダッカは今週からだいぶあたたかくなってきました。昼間は結構暑くなり、一気に暑い季節がまたやってきそうです。
でも、やっぱり村の朝はまだまだ寒いのです。先日マニクゴンジ(ダッカから車で2時間半ほどのところ)に泊まり、朝散歩をしていたときの写真を紹介します。

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(左の写真)右の子のように、マフラーを頭にかぶっているのが普通です。私がショールを頭からかぶっていなかったので、この子たちに耳を覆わなきゃだめだよ、と指摘されました。
左の子はお父さんのジャケットのお古です。

(右上の写真)ちびっこは頭からすっぽり。昔CMにあった(今もある?)「たらこ」を思い出します。

(右下の写真) 牛も寒いんです。ジュートの布をかけてもらっています。

 

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この日の午前中、高齢者訪問をするスタッフに同行しました。

このおばあさんはなんと1908年生まれ(一昨年の選挙の際作成したIDカードを見せてくれました)。つまり今年102歳?!

目は見えず、耳は遠いのですが、大きな声で話せば聞こえます。そして、支えてもらえば自分でトイレに行くことができます。

この日はひなたぼっこをしながらおしゃべりしました。スタッフが週に1回きて話をするのを楽しみにしているそうで、このスタッフのことを自分の孫の一人だと言っていました。私が行くと、日本人の孫も一人できた、と笑ってくれました。<写真左はスタッフのシャヒマさんと102歳のおばあさん>

 この寒い時期、風通しの良い小屋のつくりはとてもつらいものです。このおばあさんが寝ている小屋は、周りの囲い(ジュートの芯部分)が古くなってスカスカになってしまい、とても寒かったそうです。5年生の孫が古い布や新聞紙などで覆って風が少しでも入らないようしてみたのですが、それでも寒くて眠れなかったとのこと。数日前、ダッカに住む孫が新しいジュートの芯を買って作り直してくれました。おかげで夜も眠れるようになりました。

<写真右:新しくつくりなおした小屋、左に立て掛けてあるのは、古くなって取り外したジュートの芯、今度は燃料になります>

以前、家族はおばあさんが大変な思いをしていることをあまり気にかけなかったようですが、スタッフが毎週訪問し、家族と話をしていくなかで、家族のおばあさんに対する態度がすこしずつ変わってきたそうです。

寒い村の朝、おばあさんの笑顔は、気持ちを温かくしてくれます。